「寝溜めはできない」東京西川社長が明かす“良い睡眠”とは?

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「寝溜めはできない」東京西川社長が明かす“良い睡眠”とは?

寝具メーカー・東京西川の西川八一行社長が、テレビ東京系で9月29日放送に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週土曜24:20~)にゲスト出演。“良質な睡眠”が与えるアスリートへの影響について語った。

東京西川は、1566年に創業した老舗の寝具メーカー。三浦知良やネイマールといったサッカー選手をはじめ、フィギュアスケートの羽生結弦やメジャーリーガーの大谷翔平といった超一流アスリートが同社の寝具を愛用している。また、高機能マットレス「AIR」は、ロシアワールドカップで日本代表チームのキャンプ地に持ち込まれ、選手たちの睡眠をサポート。ベスト16進出の影の立役者と言われている。

数年前から同社のマットレスを愛用しているというMCの勝村政信は、「1日の3分の1ということは人生の3分の1ということ」と生活の中で占める睡眠の重要性を指摘し、番組アナリストの秋田豊も「アスリートはギリギリで戦っているので、少し睡眠が浅いだけでプレー中に違和感を覚えて、最後に走りきれなかったりする」とパフォーマンスへの影響の大きさを示唆した。

また、西川社長は「“惰眠をむさぼる”という言葉があるように、睡眠は怠惰なものだと思われがちですが、翌日はもちろん、5年、10年先の自分に影響することがようやく科学的にわかってきた」と説明。また、6時間睡眠が2週間続くと、2晩徹夜したのと同じような脳の状態にまで低下すると言い、睡眠不足の蓄積によって病気のリスクが上がる“睡眠負債”にも触れながら、「解消するのに休みの日に長く寝ることがあるが、24時間寝ても効果はあまりない」と日々の睡眠の質がいかに大切かを訴えかけた。

そして今回、ブレインスカウターの佐藤美希が、同社のスリープマスターに相談できる「ねむりの相談所」を取材。ここでは、1週間にわたりトラッカーを装着し、そのデータをもとに日々の睡眠を“見える化”することで、わかりやすく自身の睡眠の質を教えてくれる。日別で“見える化”された情報を見た佐藤は、寝返りの回数を指摘され、マットレスが合っていないために回数が少ないと分析された。

さらに、スタジオにマットレス「AIR」が登場。一般的なマットレスだと、腰とおしりに圧力がかかり腰痛などの原因になることがあるが、凸凹の集合によって支えられるAIRは、適切に圧力がかかるように設計されており、無駄な圧力が軽減され、質の高い眠りに導くという。番組アナリストの秋田豊が実際に寝てみると、「硬さがありながらも表面がやわらかい。深く吸い込まれるような感じだけど行き過ぎない」と感想を語り、「現役の時にあれば持っていったのに……」と最先端マットレスの寝心地に驚いた様子。

西川社長は「AIR」の特徴について「横寝が呼吸のしやすさには重要で、肩の骨が入った時に、そこだけがすっと沈み、周りは動かない。骨盤や大腿骨や肩がちゃんと沈み、お腹のところはちゃんと抑えられている」と説明。適切な圧力を維持することで良い眠りに繋がり、疲労回復に大きな効果を発揮すると説明した。そして、最新の研究では、質の高い睡眠はガンや糖尿病の原因となる酸化ストレスの減少にも効果が認められるなど、生活習慣病の予防に繋がると話した。

また、薬を使うことができないプロアスリートなどには、快眠術として“眠りのルーティーン”を推奨していると紹介。例えば就寝前に「お風呂→日記を書く→本を読む→アロマの香りを嗅ぐ→眠る」といった生活パターンを作ることによって、体や脳が眠る準備を始めていく体質になるという。

さらに西川社長は、アスリートたちのセカンドキャリアのことも考えていると明かし、「国民の期待を背負って頑張られた方々が、その後、どういうお仕事をされているのか。我々のような睡眠のコンサルティングをする場合、運動や栄養の知識が一緒にある方が良い。今後、スリープマスターになっていただければ、地元に帰ってショップのオーナーになることもできるし、地域の次世代の子どもたちを支援することもできる」と、アスリートならではの経験を活かしながら、違った形で還元することができると話した。

最後に勝村は、「確実に選手の力になっている。ワールドカップやオリンピックで獲得できるメダルの色が変わるのに、西川さんたちが尽力しているのが凄く良くわかった」と、良い眠りが持つチカラの大きさに感嘆の声を上げていた。

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