豊田裕大、先輩・菅田将暉のような「唯一無二さが出せる俳優」が目標『じゃない方の彼女』でドラマ初挑戦

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豊田裕大、先輩・菅田将暉のような「唯一無二さが出せる俳優」が目標『じゃない方の彼女』でドラマ初挑戦

秋元康さんが企画・原作を手掛けた完全オリジナルストーリーで、濱田岳さんと山下美月さん(乃木坂46)が道ならぬ恋に落ちていく男女を演じているコメディドラマ、プレミア23『じゃない方の彼女』(テレビ東京系、毎週月曜23:06~)。

そんな本作で初めて芝居に挑戦されているのが、雑誌「MEN'S NON-NO(メンズノンノ)」で専属モデルを務め、ネクストブレイクが期待される豊田裕大さんです。

豊田さんは、2019年の『メンズノンノ専属モデルオーディション』をきっかけに同誌の専属モデルとなり、2021年5月には、中村倫也さん、松坂桃李さん、菅田将暉さんら人気俳優を擁する芸能プロダクションのトップコートに所属。今作では、オーディションで抜擢され、ドラマ初出演を果たしています。

俳優として、新たな一歩を踏み出した豊田さんに、今の心境や今後の目標、本作の魅力を語ってもらいました。

――元々、役者を目指されていたのですか?

はい。最近「メンズノンノ」は役者の登竜門になってきてますし、雑誌自体も好きだったので、メンズノンノのオーディションを受けました。

――ドラマ出演が決まった時は、率直にどう思われましたか?

それまで何回かオーディションを受けていましたが、なかなか自分が思ったようにできていなくて。そんな中、事務所のマネージャーさんから電話で合格の連絡を聞き、すごく嬉しかったです。まず両親に伝えたら、喜んでくれました。

――初めてのドラマ撮影の現場は、本読みや衣装合わせ、撮影など初めての経験がたくさんあったと思いますが、実際体験されてどのように感じられましたか?

全部が初めての事だったので新鮮で。役者ってすごいんだなと、改めて実感しました。大変なことを、うまく楽しさに変えていけるように今頑張っている最中です。

――現場で一番印象的だったことは? 初めて撮影現場に足を踏み入れた時は緊張などされましたか?

一番の驚きは、現場で「カット!」っていう声がとても大きな声だったことです。クランクインの日、自分が持ってきたものをうまく披露したい、やってやろうという気持ちが強く、そんなに緊張はなかったのですが、5、60人という大人数がいる中でお芝居をするのは初めての経験だったので、その規模感に圧倒されました。

最初のカットは緊張する間もなくて。テストというものもよく分かっていなく、どんどん進んでいって、あっという間に終わったという感じですね。

――今回演じるのは、山下さん扮する天然魔性系女子大生・野々山怜子の大学の同期で、橋本彩菜(東野絢香)の彼氏・後川誠役。豊田さんから見て誠はどのような役ですか?

一見、クールで何を考えているかわからない大学生ですが、友人のノートを取ってあげたり、苦手なことを我慢して彼女に付き合ってあげたりする、優しい人間味溢れるキャラクターです。いろいろな男性たちが“怜子沼”に落ちていきますが、誠は怜子を一歩引いて見ていて。そういうところは普通の男の子とはちょっと違うのかもしれないです。

――ちなみに、豊田さん自身、怜子のような女性が身近にいたらどういう反応をとりますか?

僕は割と、「この子、あざといな」というのが分かる方だと思うので、わかりやすく惚れるみたいなことはないかもしれないですね(笑)。そういう面では、誠の役にも通じる部分があるのかなと思います。

――落ち着いていらっしゃいますね。

そうですか!? 自分では全くそんなことはないと思いますが、他人から落ち着いていると、よく言われます。でも、仲良くなったらはっちゃけたりしますよ(笑)。

――初めての役作りだと思いますが、監督から何かアドバイスはもらいましたか?

監督からは「自分の中にある誠を持ってきて」と言われて。自分の中にある誠ってなんだろうと考えた時に、作るのではなくて日常の普段の生活の中で自分が誠とリンクしているところを探して、それを持っていくようにしました。

――ヒロインの山下さんと共演シーンも多いですが、山下さんの印象をお聞かせください。

山下さんはアイドルということもあり、いわゆる女の子らしい感じなのかなと思っていましたが、意外とサバサバしていて気取らない感じで。とても楽しい方です。

――他の役者とお芝居をするのはいかがですか?

相手が持ってくるものと自分が想像しているものが違うので、そこをうまくすり合わせていく過程に難しさを感じています。まだわからないことのほうが大きいですが、この部分が今後きっと楽しくなっていくんだろうなと思っています。

――撮影し始めて1か月ほど経ちますが、現場には慣れてきましたか? 撮影期間でここは成長したという部分があれば教えてください。

大人数の中で芝居をするのはまだ緊張しますが、少しずつは慣れてはきました。もともとが0だったので、現場での佇まいや表情の作り方など、少しだけ成長してきている気がします。

――台詞の練習などは、ご自宅でされているのですか?

家です。僕は台詞覚えが遅い方だと感じていて。やり始めたばっかりというのもあるかもしれませんが、そんなにスラスラ入ってくるわけじゃなくて。なので、人一倍努力し、頑張りたいです。

――『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合)のトップコート・渡辺万由美社長の回をご覧になり感銘を受けて、今の事務所への所属を決めたとうかがいました。

母が「こういう所で働けたらいいね」と言っていて。そこから「メンズノンノ」に入り、1年間フリーで働いている間にも、トップコートを薦められることが多く、自分でも直接マネージャーさんとお話させていただく中で、とても温かいけど、いい意味で厳しさもあるところに魅力を感じて、入ることを決めました。

――魅力的な先輩方が多いですが、憧れている方はいらっしゃいますか?

松坂桃李さんと菅田将暉さんですね。お二人の作品は、役者を目指す前からよく拝見していました。

――お会いしたことはありますか?

菅田さんとは一度お会いしました。最初に菅田さんから「菅田将暉です」と言われ、「知っています」と返したのですが、ずっと知っていた人にご挨拶をしてもらえる日がくると思っていなかったので、すごいなと思って。あと、共通の知人がいたこともあり、僕のことを知ってくださっていたのはうれしかったです。

――松坂さんや菅田さんのどのような部分に惹かれますか?

芝居に対して真摯に向き合っている感じが伝わってきて、それがすごく魅力的だと思います。役を真っすぐ全うされている感じが、かっこいいです。

――同じ事務所以外の先輩で憧れている方は?

役所広司さん、池松壮亮さん、山田孝之さんですね。皆さん、雰囲気がかっこよくて。松坂さんや菅田さんもそうですが、役者としての“唯一無二さ”が出せる俳優さんを目指したいです。

――今の豊田さんの一番のウリはどこだと思いますか?

今はフレッシュさしかありません。自分の中にある武器が少ないと思うので、新人だからこそ出せるものを出していきたいです。

――思ったことなどはちゃんと伝えられるほうですか?

言葉を選びながら伝えています。でも、まだどちらかというと圧倒されることのほうが多いですね。「これはこうだよね?」と言われたことを、その場ですぐ実践するだけなので、まだ自分の意見は言えません。でももし言える機会がある時は、自分の意思は伝えていきたいです。

――今後、役者として楽しみにしていることはありますか?

「名作」と言われるような映画やドラマに出演したいです。今は自分ができることをひとつずつ頑張って、皆さんの印象に残る自分の代表作となるような作品に参加できたらいいなと思います。

――最後に、この作品の魅力について、視聴者の方へメッセージをお願いします。

“不倫もの”は重い内容だと思われがちですが、濱田さんのコメディなお芝居や、脚本自体も面白い要素がたくさん入っていて、不倫だけど軽い感じで笑いながら見られる新感覚の作品だと思います。展開も早いしテンポもよく、不倫×コメディというちょっと新しい作品になっていると思うので、楽しんで頂けたら。僕自身は芝居が初めてで、上手くできているか分からないですけど、自分の100%を出せるように頑張っているので、そこも注目して頂けたら嬉しいです。

<11月1日放送、第4話あらすじ>
怜子(山下)からの突然の行動に驚いた雅也は焦ってその場から逃げ出してしまう。その後、ちゃんと話をしようと大学で怜子を捜すも中々再会できず……。

一方雅也の妻・麗(小西真奈美)と娘の沙織はある運命的な出会いが待っていた。怜子と話すタイミングが掴めず悶々とする雅也。大学で怜子が風邪を引いたという噂を聞き、雅也は驚きの行動にでて!?

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