退任するJリーグ村井満チェアマンに日向坂46影山優佳も感謝「サッカー界の未来を…」

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3月に退任するJリーグの村井満チェアマンが、1月15日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)にゲスト出演。これまで行ってきた改革を振り返りながら、MCの勝村政信やスペシャルアナリストの影山優佳日向坂46)とトークを繰り広げた。

2014年にJリーグの5代目チェアマンに就任した村井チェアマンは、今年3月の任期満了に伴い、退任する。最後の番組出演となる今回は、村井チェアマンが行ってきた改革を改めて紹介。財政危機や新型コロナウイルス感染症など、数々の危機に直面しながらも見事な手腕で切り抜けてきた村井チェアマンへの“感謝”を「4つのありがとう」と題したスペシャル企画で伝えていく。

村井満チェアマン
村井満チェアマン

まず1つ目は「リーグ再建してくれてありがとう!」。村井チェアマンの就任当時、Jリーグは深刻な財政難に直面していた。問題点を探るべく、全クラブを行脚した村井チェアマンは「J1はJ1の思いがあるし、J3はJ3の思いがある。一個にまとめるのは無理だなと思った」と回顧する。その一方で、各クラブが独自で運営していたデータベースをJリーグで一元管理するという施策を実施。クラブの負担を減らし、サッカーそのものに力を注がせることに成功している。

また、リーグ全体の収益確保に向けて、1ステージ制から山場をより多く作れる2ステージ制への転換を決定。サポーターの反感を買うと分かっていながらも、リーグ存続のためにはやむを得ない決断だったという。

他にも、明治安田生命とのタイトルパートナー契約や、DAZNとの10年2100億円にも及ぶ超大型契約なども実現。さらに、放送の権利をJリーグ側が持つことによって、ネット動画などの新しい付加価値を生み出すことにもつなげている。影山は、これらの施策について「サッカーの楽しみ方が一気に広がったという印象があります」とコメント。Jリーグは視聴環境の拡大や、魅力的なコンテンツの制作などで新たなファンを獲得していった。

村井満チェアマンの偉業を振り返る
村井満チェアマンの偉業を振り返る

2つ目の「スピード感をありがとう!」では、村井チェアマンの行動力と決断力に着目。新型コロナウイルス感染症に対しても、村井チェアマンは「正解がないということを前提にとにかく早く着手する」と、いち早くリーグ戦の中断を決定していた。また、すぐさまプロ野球と連携し、スポーツ界全体を牽引する姿勢を見せている。

そこから、万全な安全対策を模索し、2020シーズンは大きな混乱を招くことなく、全日程が終了。昨シーズンの天皇杯決勝では入場制限を設けず、大観衆の中での開催にまで漕ぎつけた。村井チェアマンは、まだまだ先が見えない現状を鑑みながら、「全身を開放できるスタジアムがそこにあるといいなと思います」と、近い未来のスタジアムの姿に思いを馳せていた。

そして、3つ目の「癒やしをありがとう!」では、影山がプレゼンターとなり、村井チェアマンのパーソナルな部分も深堀り。実はカメラが趣味だという村井チェアマンの「レンズ爆買事件」や「規約“私的?”変更事件」などがスタッフからの“内部告発”によって暴かれていった。

Jリーグのために尽力してきた村井チェアマンは周囲の人々からも慕われており、原博実副理事長も「上から目線ではなくて、クラブスタッフ、選手、職員とも同じ目線で話せる」と証言。「嘘がないから、みんなが信頼してくれる。そこは一番の特徴だと思います」と村井チェアマンの人柄を褒め称えた。

影山優佳から村井満チェアマンへ花束の贈呈
影山優佳から村井満チェアマンへ花束の贈呈

4つ目の「番組からありがとう!」では、勝村から村井チェアマンに感謝の一言。「人に愛されて、結果も残している。これからも出てほしいんですけど、出ないんじゃないかと思えるくらいの仕事をされた村井チェアマン、本当にお疲れ様でした」と労をねぎらい、「一生忘れません。こんな素晴らしいチェアマンは」と拍手。影山も「サッカー界の未来をありがとうございました」と、村井チェアマンに花束を渡していた。

これまでもゲストとして番組に出演している村井チェアマンは、初出演時を振り返りつつ、「なにか伝えたいときに、この番組が伝える機会を用意してくれたことを本当にうれしく思っています」と、番組に感謝。「これからはイチ視聴者として、楽しく拝見させていただきます。この番組からいろいろな魅力が発信されることを願っています」と締めくくった。

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