気鋭の映画監督・藤井道人の妥協なき撮影現場に密着

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2月20日に放送される『情熱大陸』(MBS・TBS系、毎週日曜23:00~)に、映画監督の藤井道人が出演する。

藤井は、当時33歳という若さで『第43回日本アカデミー賞』優秀作品賞・優秀監督賞を手にしたことで注目を集めた気鋭の映画監督。2年先まで仕事の予定が詰まるほどの売れっ子監督は今や時代の寵児だ。番組では、テレビドラマやショートフィルムのほか若い世代に人気を博した小説を映画化した最新作『余命10年』の制作現場などに密着する。

監督として高い評価を得る藤井だが不遜な態度はなく、物腰はいたってやわらか。しかし、その人柄とは裏腹にヘアメイクや衣装など細部までこだわり、撮影現場では一切、妥協を許さない。取材中も、シーンを撮り終えたら出演者・スタッフと共に画面の隅々までチェックし、納得するまでテイクを繰り返す撮影スタイルに驚かされた。

例えば、病人が倒れるシーン。リアリティに疑問を持てば監修の医師に映像を送り、倒れ方が不自然ではないか、一つひとつ丁寧に確認する。「こんな感じでいいんじゃない」という曖昧な姿勢は感じとれない。一方で、リテイクするときは高圧的なダメ出しをせず、俳優や制作スタッフの感情に寄り添い、より良いものを生み出そうとしていた。愚直で誠実な藤井は、今をときめく俳優たちから「今一番撮ってもらいたい監督」と呼ばれ、絶大な信頼を得ている。

だが藤井の20代は苦労の連続だった。VシネマやCM、バラエティ番組など映像に関わる仕事なら、何でもやった。失敗し憂き目にあってきた数々の経験が今を支えているという。日本映画界に新しい風を吹き込む、若き監督の素顔に迫る。

なお、前回の放送には葉っぱ切り絵作家・リトが出演した。

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