佐々木蔵之介、菅田将暉と初共演「全体を引っ張ってくれるのは流石」

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佐々木蔵之介が、2月28日に放送される菅田将暉主演の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)の第8話に出演する。菅田とは初共演で、フジテレビの月9ドラマに出演するのは『シャーロック』(2019年10月~12月)以来2年ぶりとなる。

田村由美による累計発行部数1300万部突破の大人気同名コミックが原作の本作は、菅田演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整が、淡々と自身の見解を述べるだけで事件の謎も人の心も解きほぐしていく令和版・新感覚ミステリー。

第8話で整は、友人の別荘で行う「ミステリー会」に出席しないかと、大学の准教授の天達春生(鈴木浩介)に誘われる。なぜか大隣警察署の巡査・風呂光聖子(伊藤沙莉)と一緒にその会に参加することになり、別荘には天達の学生時代の同級生やミステリー好きの知り合いたちが集まっていた。今回佐々木が演じるのは、そんなミステリー会に参加する天達の元同級生・橘高勝(きつたか・まさる)。橘高は学生の頃は文武両道で女性にもモテ、現在は市役所に勤めている、ごく普通の公務員。渋い中年男性を演じさせたら右に出る者はいないと言って良いほど、容姿にも演技力にも恵まれた佐々木だが、そんな佐々木が「普通の公務員」をどう演じるのか、そして今回のゲストも謎の多い役どころだが、果たしてこの橘高は何者なのか?

久能整(菅田将暉)、橘高勝(佐々木蔵之介)
久能整(菅田将暉)、橘高勝(佐々木蔵之介)

<佐々木蔵之介 コメント>
――『ミステリと言う勿れ』への出演が決まった時のご感想はいかがでしたか?

大人気コミック原作で菅田君が主人公のドラマだと伺って、とても楽しみでした。原作を拝見して緻密で繊細に描かれた登場人物、ストーリーはとても魅力的で山荘というワンシチュエーションで巻き起こる“ミステリー”の世界に引き込まれました。山荘編の舞台化が頭に浮かび、田村先生に舞台の戯曲をお願いしたいと思ったくらいです(笑)。今回、この作品に参加できたことは本当にうれしかったです。

――演じられる橘高はどのようなキャラクターと捉えていらっしゃいますか?

台本も原作同様、とても丁寧で細やかに描かれていました。橘高は、学生の頃はそれはそれはパーフェクトな人間でしたが……どこまで話して良いのか説明が難しい(笑)。橘高と天達(鈴木)、蔦薫平(池内万作)の3人が同級生という設定ですね。学生だった頃から年月が経過して、社会人となった今では状況が違っている。3人の関係性がどうかわったのか? その面白さがあります。

――今回のストーリーの注目点は?

山荘で起きる“ミステリー”なんですけど、最初は何が怪しいのかがまだわかりません。視聴者のみなさんも“何が起こっているんだろう?”と思いながら見ていくことになります。そして、途中でストーリーが導いていくところが“ここかな?”と思えるのですが、“いや、こっちかも?”と、何となく見えてくる。それを整が引っ張って行くのを、みなさんも追っていくことになります。ストーリー展開は裏切られたというより、どんどん奥に奥に、深く深く入っていくところが面白いと思います。派手な展開ではないのですが、非常に丁寧に描かれたミステリーであり、サスペンスになっています。

――実際に撮影に入って、いかがでしたか?

今回は、基本的に順撮り(ストーリーの最初から順番にシーンを撮影する)ですので、橘高の心の動かし方は演じやすくして頂きました。ただ、基本山荘の中だけで進んでいくストーリーなので、画的に代わり映えがしないのではないか? と恐れつつ……まぁ、これは恐れることではないのですが(笑)、だからこそ、しっかり脚本に描かれている台詞のどこにポイントを置いたら良いのか? とか、相手の台詞にどう反応するのか? を大事にして演じなくてはいけません。台詞がない時に視線をどこに向けるのか? リアクションはどのくらいにするか? 演出も、僕たち出演者も、すごく繊細に緻密に構築していかなければいけない。程よい緊張感を楽しみながらの撮影でした。

――菅田さんの印象はいかがでしたか?

菅田君は整というキャラクターも含め、作品全体を俯瞰で見てくれています。僕が作ろうとしている橘高を、台詞のやりとりを通じてきちんと整=菅田君が導いてくれるので、特に後半では随分助けてもらいました(笑)。もちろん、謎解きをしている時も全体を引っ張ってくれるのは流石だなと思います。

――最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

ストーリーはもちろん、台詞・視線・仕草。隅から隅まで、是非お見逃しなきよう。諸々の用事はお済ませの上、ご覧くださいね(笑)。

橘高勝(佐々木蔵之介)
橘高勝(佐々木蔵之介)

<第8話あらすじ>
久能整(菅田)は美吉喜和(みよし・きわ)の墓参りに行く。すると、そこにはかつて喜和のパートナーだった天達春生(鈴木)がいる。天達は、整に別荘で高校時代の同級生とゲストを呼んで、ミステリー会を開くので来てほしいと頼む。また、ミステリー会で謎解きの腕前を披露してほしいと言うのだ。整が答えに困っていると、天達はただ荷物運びや食事の片付けの手伝いのアルバイトだと安心させる。そして、ひとつだけ頼みがあるとあることを付け加えた。約束の朝、整が待ち合わせ場所に行くと天達が車で迎えに来た。車に乗っている風呂光聖子(伊藤)を見て整は驚く。風呂光が勉強熱心だったので誘ったと言う天達は、彼女が刑事だということは会に集まる人には教えないようにしようと二人に話した。

雪の中を走る天達の車は、ツタに覆われた山荘にたどり着く。天達いわく“アイビーハウスと”呼ばれているそうだ。天達や整たちを玄関で迎えたのは橘高勝(佐々木)。他にも山荘内には、主人の蔦薫平(池内)が待っていた。天達と橘高、蔦は高校の同級生だ。蔦はミステリー会のゲストだとデラ(田口浩正)、パン(渋谷謙人)も招いている。夜になるとミステリー会が始まる。蔦は別荘の以前のオーナー夫人がバルコニーから転落して亡くなったことを話し始めた。

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