松岡茉優、ポケモン映画でも山寺宏一の“凄さ”を実感「本当に心強かった」

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子どもたちの夏休み映画の代名詞となっている、ポケモン映画シリーズ19作目『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧のマギアナ」』が、7月16日(土)に公開。主人公・サトシと幻のポケモン・ボルケニオンが“運命の絆”で結ばれ、未知なる力を秘めた人造ポケモン・マギアナをめぐり、ポケモン史上もっとも熱いバトルが繰り広げられる。

今回、本作でアニメ声優に初挑戦した松岡茉優さんにインタビュー。『おはスタ』で共演していた“芸能界の父”山寺宏一さんにもらったアドバイス、その山寺さんの『おはスタ』卒業時に感じた悲しさや“凄さ”、さらに今後の声優業への展望などをたっぷり語っていただいた。

<インタビュー>
――松岡さんは今回がアニメ声優初挑戦ということですが、アフレコをしてみていかがでしたか?

リアクションとる時、「うわっ」とか「キャッ」って女の子だから高めの声が出るのですが、今回それを禁止されました。どんなことが起こっても“くっ”てこらえるような声を出してくれって音響監督の三間雅文さんから言われまして、そういうアプローチがあるんだっていうのはすごく印象的でした。今後、ぜひドラマや映画でも試したいなと思っています。

――アフレコ前に、山寺さんからアドバイスをもらったとお聞きしました。

やまちゃんには、「やりたいようにやれば良いよ」と仰って頂きました。「茉優なら大丈夫だから」って。最強の応援団長が斜め後ろにいてくれて、本当に心強かったです。

――技術的なことは?

実生活でも、ドラマや映画でも“ハッ”となる瞬間って口に出して「ハッ」て言わないじゃないですか。でも、アニメだと「ハッ」て言うんですよ。その時、「演じているキャラクターの口が“O”の形になっていてもハッて言うんですか?」って聞いたら、「こうやるんだよ」って実際にやってみせてくださいました。今後、また声のお仕事をいただける機会があれば、全部の現場にやまちゃんがいてほしい。そんな贅沢なことはないんですけど(笑)。やまちゃんに直接ご指導いただき、本当にありがたかったです。

――山寺さんの『おはスタ』卒業を聞いた時、松岡さんはどんなお気持ちに?

悲しかったです。物心ついたときから見ていたし、おはガールとしても出演していたので、卒業された日の放送は涙なしには見られませんでした。でも、「何なんだ、この人は!」って涙が止まった瞬間があったんです。あの時、やまちゃんは見たことないぐらい取り乱して、涙ながらに最後の挨拶をしたのに、ピッタリ放送に収まっていたじゃないですか。私がおはガールだった時代も、どんなに場が混乱しても「楽しかったね! 今日も元気に、せーのっ“おーはー!”」って時間内に終わらせていたんですよ。すごいですよね! 卒業回の最後、子どもたちに「人の気持ちが分かる、思いやりのある人になってください。自分がされたら嫌なことはしない人に」とメッセージを送っていましたけど、そういうやまちゃんの教えを受けて育った子ども達がたくさんいるんだなって。私自身も、『おはスタ』世代で良かったなって心から思います。やまちゃんの、後輩・おのちゃん(小野友樹)とはなちゃん(花江夏樹)に対する思いも熱いんですよ。“引き継ぐ”とはこういうことなんだなと感じました。

――今回の経験で、今後の声優業への展望は生まれましたか?

出来ない事ってすごく魅力的なんですよね。私が“俳優”という仕事に就いたのは、苦手・嫌いだったものを「好きだから嫌がっている」と気付いたからなんです。出来ないことが悔しくて、その自分を見たくないから嫌いだったんですよね。正直、声優という職業にはとても魅力を感じています。『ポケモン』でアニメ声優初挑戦させていただき、大変光栄でした。今後、また挑戦できるように頑張りたいと思います。

――『おはスタ』で本格デビュー、『ポケモン』でアニメ声優初挑戦、先月は主演務めたドラマで大好きなモーニング娘。に加入するなど、松岡さんは何かと“テレビ東京”に縁があるような気がします。そんなテレ東の印象はいかがですか?

えー!? テレ東!? 初めて聞かれました! どうしよう……“古巣”かな(笑)。私、子役始めて2年くらい仕事が決まらなかったんです。1回お仕事が決まった後、また2年くらい決まらなくて。「子役出身です」って言うのが恥ずかしいぐらい出演作が少ないんです。でも、そんな私が初めてレギュラーとして出演させていただいたのが『おはスタ』で。恐らく、これまで足を運んだテレビ局は、テレ東が1番多い気がします。懐かしいというか。「行くと安心する場所」という表現が私にとって一番しっくりくるかもしれません。

――最後に、見どころを教えて下さい。

今年の『ポケモン映画』は、あの山寺宏一さんが“泣ける名作”とおっしゃるくらいに、大人が見ても、大人だからこそウルッと来る素敵な場面がたくさんあります。特にクライマックスは、興奮と感動で目が離せません。劇場の大きなスクリーンで是非ご覧ください!

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