コージィ城倉、「キャプテン」「プレイボール」復活秘話を明かす

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“ソーシャル・メディアのカリスマ”津田大介がメインキャスターを務める、CSテレ朝チャンネル2で放送中の報道番組『津田大介 日本にプラス』(<レギュラー>毎週月曜、24:00~、<マンスリー>毎月最終日曜、10:00~)。4月29日放送のマンスリースペシャルは、「伝説的名作漫画を現代の作者が21世紀によみがえらせる」と題し、コージィ城倉をゲストに迎え、“漫画伝承”のチカラについて取り上げる。

同番組は、ネット界、政治・経済・文化・社会などからゲストを迎え、津田キャスター自身が注目する話題をピックアップ。そこから「日本にとってプラスとなる提案」を行っている。

沖縄に日本が返還され、上野にパンダがやってきて、山口百恵が『スター誕生』で準優勝したのが1972年。民衆の娯楽といえば「野球」であったこの時代に、子どもたちの人気を集めた漫画の連載が始まった。水島新司作「ドカベン」、ちばあきお作「キャプテン」とその姉妹編「プレイボール」だ。周りにはいないキャラクター満載で子どもたちを魅了した「ドカベン」に対し、魔球も無ければ天才バッターも出てこない、等身大キャラクターに親近感を感じさせた「キャプテン」「プレイボール」。当時の子どもたちは「ドカベン」派と「キャプテン」「プレイボール」派にわかれていたほどの人気だった。しかし、「プレイボール」は、ちばの急逝により、未完のまま終わってしまう。

連載が終わったまま38年がたった2017年4月。「キャプテン」は城倉により、「キャプテン2」として鮮やかに蘇った。38年間、未完のまま眠っていた「プレイボール」の復活。そのきっかけは、“父、ちばあきおの名作「プレイボール」を、もう一度輝かせたい”というちばの長男、一郎の想いからだった。

一郎の熱い想いに応えた集英社編集部は、数多くの野球漫画を描いてきた、城倉に白羽の矢を立てた。もともと「キャプテン」「プレイボール」の大ファンだった彼は、このオファーを快諾。「プレイボール」は、「プレイボール2」として見事な復活を遂げたのだ。

彼の描く「プレイボール2」は、「プレイボール」の続編になっており、高校3年生になった谷口が主人公。墨谷二中の後輩で谷口の後のキャプテン、丸井やイガラシも入部し、甲子園を目指し練習に励む物語。しかし、ただの続編ではなく、絵柄・キャラクター・時代設定・世界観、全てを原作から引き継いだ、完全なる復活だった。

「漫画家になった頃からずっと“こんな漫画がかけたらなぁ”と思って研究していた。だから、オファーがきたとき、出来ると思った」と語る城倉。自分とは全くことなる絵柄をまねることの難しさ、絶大な人気を誇っていた漫画を引き継ぐことのプレッシャーを乗り越え、名作「プレイボール」がどうやって蘇ったのか。スタジオでは、城倉が、制作秘話をたっぷりと披露する。

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