サッカー育成年代「ゴールデンエイジ」を逃してはいけない理由

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勝村政信と皆藤愛子がMCを務めるテレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週土曜24:50~)。3月11日の放送は、筑波大学人間総合科学研究科の浅井武教授をゲストに迎え、元Jリーガーで番組アナリストの北澤豪松原良香と共に「育成と科学」をテーマに語り合った。

今回番組が取り上げたのは「ゴールデンエイジ」と呼ばれる育成年代について。浅井教授は「神経系」「呼吸・循環器系」「筋力系」の3つのグラフを提示し、育成に最も効果的な年齢について提言した。

まず、いわゆる運動神経と呼ばれる神経系を養うには5歳から8歳が適しており、この時期にボールコントロールやタッチなどを覚えないと、無意識で動くような繊細な感覚を身につけるのは難しいと語る。呼吸・循環器系は11歳から13歳がピークで、長い練習に対応できる身体ができあがってくると説明。筋力を付けるのは16歳からが最適という言葉には、皆藤が「小さい頃から筋力を付けると身長が伸びないと言われますが?」と質問すると、浅井教授は、それに科学的根拠はないものの、あまり小さい頃からやっても効果は薄く、身体が発育しきっていないのでやり過ぎるとケガに繋がることがあると指摘。最後に3つのグラフを重ね合わせ「ゴールデンエイジ」が、7歳~12歳にあると紹介した。

これらの話を聞いた北澤は「確かに昔の映像を見るとボールタッチの仕方は子どもの頃から変わっていない」とコメント。松原も「上手い選手だとそこから先の発想が生まれる」と語り、浅井教授も「サッカーはボールを扱うことが大事じゃないですか。そこが自由にならないとハンデになってしまい、次へと行けなくなってしまう」とゴールデンエイジで適したトレーニングをすることの重要性を語った。

そのほか浅井教授は、足の骨格標本を使いながら「キックのパワー」に科学的にアプローチ。蹴るべき足の甲の位置、関節や筋力の使い方についても提言。また、ビデオゲーム『ウイニングイレブン』を使ったトレーニング「ウイトレ」や、各界の先人たちの言葉からテーマに沿った「金言」を提唱する新コーナー「GOAL!!DEN WORD」では、物理学者アイザック・ニュートンの「今日をなしうることだけに全力を注げ、そうすれば、明日は一段の進歩を見るだろう」という言葉が紹介された。

最後に、この4月で放送7年目を迎える『FOOT×BRAIN』が、4月2日から毎週日曜午前11時に放送時間が変更されると発表。勝村は「この番組を見てからデートに行くんだよ」とメッセージを送っていた。
次回、3月18日の放送では、番組アナリストの都並敏史、松原良香と共に「ストライカーに必要なモノ」をテーマに議論を交わしていく。

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