棚橋弘至、仮面ライダ―愛を熱弁!最新映画は「最初から最後までクライマックス!」

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【上官役・佐野史郎に「これがキャリアか!」ベテランの演技に驚愕】

――撮影時のエピソードや現場の雰囲気を教えてください。

僕にとって、もう夢のような空間でしたね。「こうやってライダー映画が出来ていくのか」という過程が見られて嬉しかったです。また、「自分が一番仮面ライダー好きだろうな」と思って現場に行ったら、それは全くの間違いでした。作っているスタッフさんたちみんな仮面ライダーが大好きなんですよ。仮面ライダー愛に触れられましたね。あと、僕が劇中で戦うのが仮面ライダードライブなのですが、泊進ノ介/仮面ライダードライブ役の竹内涼真くんとのアクションシーンを撮影する際、すごく暑い現場で、室内がムシムシしていたんです。その中で竹内くんが3~4時間ぐらい通しでアクションシーンを撮影していて、ちょっとした熱中症のようになってしまったのですが、「代役立てるか?」と提案するスタッフさんに、竹内くんは「いえ自分でやります」って言っていて。すごい役者魂を見せつけられました。前から竹内くんのことは好きでしたが、人間的にもっと好きになりました。

――Dr.パックマン役の佐野史郎さんとはお話されましたか?

プロレスの話など、気さくにお話ししてくれました。僕は「うわ~! 佐野史郎さんだ」って、心の中でアガってましたね。ご一緒できて、本当に光栄でした。ましてや一緒のシーンで演じられて「これがキャリアか!」と色んな場面で思わされました。

――佐野さんの演技を見て、どう感じられましたか?

役にしっかり熱量を込めていると感じました。映画の制作打ち上げパーティーのスピーチで、「子どもからブーイングを浴びるように演じました」とお話されていて、自分の役の立ち位置をしっかり理解しているなと、すごいプロフェッショナルを感じました。

――新ライダー“エグゼイド”役の飯島寛騎さんとはお話されましたか?

はい。何度かお話をさせていただきました。飯島くんは、透明感がすごい! 僕みたいにプロレス界で色んな経験をしていると、透明感が無くなってくるんですよ(笑)。また、ライダー役に抜擢された俳優さんは、放送される1年間ずーっと現場が続いていくんですが、その経験値は、すごい量だと思うんです。なので、1話の演技と50話の演技って必ず違ってくる。そういった意味で、飯島くんの成長も楽しみですし、ライダーファンの“あるある”なんですけど、ライダー俳優さんがライダーを卒業して他の作品に出ても、そのまま成長を追い続けるんですよ。竹内くんが『下町ロケット』に出ていた時も見ていました(笑)。「ライダーを演じてくれた」っていう恩を勝手に感じて、これからもずっと応援し続けます。

――もしも、今後“ライダー”として出演する時が来たらどうしますか?

ライダーファンは、『仮面ライダー』の世界観をすごく大事にするんです。なので、前作で怪人役だったのに、次でライダー役をやったらおかしくなっちゃうんですよ。それがたとえ別世界であっても。なので、もしも次に出演する機会があれば、悪のライダーです(笑)。それだったら、まだ可能性はある気がしますね。あと、年齢的なものもあるのですが、『仮面ライダー響鬼』で細川茂樹さんが最年長で主演を務めたり、『仮面ライダーW』に吉川晃司さんが仮面ライダースカル役で出演されたりと、年齢の上限が上がっているので、ワンチャンあるかなって思っています。

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