向井理、脚本・井上由美子が描く世界観に「正直すごい本」

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――これまでの撮影を振り返って印象的だった出来事は?

毎日ではありませんが、監督が結構台本にないことを要求してきますね(笑)。僕はまだその洗礼を受けていませんが、特に岸本さんはいろんなことを要求されていて、いつ自分にくるのかって……(笑)。僕が演じる育生は、そんなにブレない役柄なので多分大丈夫だと思いますけど、どうなることやら。

――岸本さんはどんな“洗礼”を?

ドラマを見ていただいた時に、恐らく“ここだ”とわかると思います。岸本さんの名誉を守るために言っておきますが、全部監督の演出で岸本さんのアドリブじゃありません(笑)。

――どんな作品に仕上がっているのでしょうか?

遺産相続という言葉自体、聞いたことはあってもなかなか経験することはないテーマだと思います。しかし、2015年に相続税も変わり、今まで関係ないと思っていた方々も直面する問題になってくるかと思います。もちろん、今回のドラマで描かれる相続争いは、いろんなものがある中の一つのケースにすぎないですが、こういうことがあるんだなって思っていただける作品になっていると思います。

――注目すべきは?

育生は、様々な問題が浮上する中で、逃げているわけではないのですが、いろいろふっかけられたときに挑発にも乗らない。人によってはつかみどころがないような人物かもしれませんが、母親からすると、ただのかわいい息子でごくごく普通。そんな育生の目をフィルターにしてご覧いただく世界観は、恐らくこの作品で共感してもらえるところになっていると思います。また、この個性豊かなメンバーでホームドラマをやると“こうなる!”っていうところは注目していただきたいです。

――最後にメッセージを!

結婚は一つの家族と一つの家族の結びつき。その中で、今回は婿として河村家に入り、相続争いに育生は振り回されていきますが、どちらの家族も描かれていますので、いろいろな側面や人間性が見えてきます。また、それが一つのハイブリッドになったときにまた問題が起きてくるのですが、そこでまた人間性とか多様性っていうのが新しく見えてくるところが、このドラマの一番の魅力だと思っています。またこの中で、育生がどのように問題に向き合っていくのか。ずっと同じ姿勢でいるわけにはいきませんので、その“変化”みたいなものも今後どう描かれていくのか、僕自身も楽しみなとことでもありますが、ぜひ応援しながらご覧いただければと思っています。

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