天海祐希「すごく光栄!」主演の『緊急取調室』が1年半ぶりに復活

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天海さん演じる取調官・真壁有希子は、いわゆる“落としのプロ”。取調室という密室の中で繰り広げられる“言葉と心理戦による駆け引き”が一つの見どころにもなっています。

――今回のスペシャルでは松下由樹さん、斉藤由貴さんがゲスト出演し二人と対峙!

由貴・由樹は凄かったです。お二人とも素晴らしい女優さんで、私は、お二人の芝居を特等席で拝見させていただきました。もちろん、その最中は、私も真壁有希子として前に座っていますから、真壁を通した視点になります。そこから一歩離れたところに天海祐希の視点があるわけですが、お二人とはすごく興味深いやり取りをさせていただくことができました。最初に松下さんとのお芝居がありまして、その後に斉藤さんとのお芝居で、1日のうちにお二人のお芝居を堪能させていただきました。

――W由貴・由樹との対峙シーン、意識したことは?

私、天海祐希として個人的に何かをしなければと思ったことはありません。というのも、そのシーンは、彼女たちが演じる役柄の人たちを“しゃべらせる”ことが大事でした。お二人が話しやすいような感情になるべく、目の前に座ってそれを誘導することが、真壁有希子の役割だと思って挑みました。

――取調室では有希子の台詞もかなりの量だったとお聞きしましたが……

あー! 3日間1000本ノックといった状態でした(笑)。しかも周りがグレーで、景色が変わらないあの取調室に1日中いまして、台詞をずっとしゃべる。撮影が終わると、「今日も終わった~」って帰るのですが、台本を見ると「明日の分量もこんなに!」って……。とにかくセリフ、セリフみたいな感じでした。まさに自分自身との戦いで、ヘトヘトになりましたが、それはそれでとても楽しかったです。


――取調室での有希子のことを、ご自身としてはどのようにご覧になっていますか?

男性を相手にする回と、女性を相手にする回と、有希子の反応が違うと感じています。女性を相手にする方が、より短気になっていたりするといいますか……。それは、同じ女性として許せない部分が働くからではないかと思います。台本からも見受けられるのですが、そういった場合、サブについてくださっているいろんな方たちに、「おばはん、落ち着けよ」とか、「そんなに飛ばさなくていいんじゃないの?」と窘められたりしますので……。有希子的にも、同性だからこそ許せないとか、同性だからこそ見えてしまうずるい部分とかをうすうす感じているのではないでしょうか。

――今回対峙する二人の女性とは?

矢島聖美という松下さんが演じられた役と、三沢早苗という斉藤さんが演じられた役、有希子はそれぞれ個別に会って話を聞くのですが、どっちの話が本当なのだろうか? と思うところもあります。女同士だから見抜けるはずなのに見抜けない……。もしかしたら有希子という人間の視点が中性よりだから、女性の感情には気が付かないところがあったりするのかもしれない。今回それはすごく感じました。その辺の“やり取り”も楽しみにしていただけると嬉しいです。

――ちなみに、続編があるとしたら?

それは望まれて出来ることだと思っているので、出来ればありがたいです。

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