アスペルガーに悩む男性が「女性と歩くのが初めてだった」と人生を謳歌

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8月20日に放送された『家、ついて行ってイイですか? (明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、病気に悩まされながらも、好きなものに没頭する男性が登場した。

同番組は、終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の家について行く“完全素人ガチバラエティ”。ビビる大木矢作兼おぎやはぎ)らが司会を務める。今回は趣向を変えて、東京・町田天満宮で行われた「がらくた骨董市」に潜入。購入代金を支払う代わりに家を見せてもらう企画を実施することになった。

取材OKを出したのは、丸山貝城(ばいじょう)さん(20)。アイヌや朝鮮、和風の雑貨や骨董品を収集していると言い、着ていた洋服も和風や朝鮮のものをアレンジしたオーダーメイドとのこと。ちなみに、貝城というのは祖父の名前。同級生に知られたくないため、そのように名乗ったのだとか。仕事はしておらず、人が多いところが苦手で現在療養中。高校の卒業式も、苦手な人が多くて出席しなかったそう。

家に到着すると、部屋は朝鮮、琉球、アイヌの雑貨や骨董品に囲まれており、スタッフは圧倒される。古銭や銀貨、甲冑などもあり、これらはリサイクルショップや骨董市で集めたようだ。丸山さんが「この部屋に人が来たのは初めてです」と明かすと、スタッフは「こういうの『見にきたい』っていう人たくさんいると思いますよ」と感想を語った。

これらは、昨年6月より収集していると言い、和服を着るようになってから興味を持ちはじめたとのこと。過去にはビジュアル系の洋服を好んでいたのだが「あまり好ましくないかな」と着るのをやめたのだとか。

幼稚園や小学校までは友だちがいたという丸山さんだが、中学に進学するとアスペルガー症候群を持っていることがわかったそうで、「(悪気はないけど)心ない発言をしちゃうことがあって……」と明かす。「みんなが嫌がっているのに気づけなかった」と話し、当時についても「友だちなんて一生できないんじゃないかと思っていた」と、振り返った。

最近は自身の部屋をインテリア系のSNSにアップしているそうで「いいですね」「お店みたい」と褒めてもらえるのだとか。そこで、40代の女性の友人ができたことを告白。「女性と歩くのが初めてだった」と語り「存在を認めてくれる人がいるだけでありがたいものです」と振り返った。

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