小日向文世、遠藤憲一と兄弟役「成立するのかな」と心配も「とっても面白かった」

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小日向文世が主演を務める『ドラマ特別企画 嫌われ監察官 音無一六スペシャル』(テレビ東京系)が、7月6日(金)20時より放送されることがわかった。

本作は、これまで4作が放送された人気シリーズの、1年半ぶりとなる最新作。「警察の中の警察」という異名を持ち、警察内部のあらゆる不正を取り締まる監察官。職務を忠実に全うするがゆえに警察内で最も嫌われている監察官だが、天才的な“深読み力”で事件の真相を暴き警察の闇を斬るのが、音無一六(小日向)だ。

今回、一六が監察するのは、暴力団との癒着疑惑の告発があった警部補・有村俊樹。ところが真相がはっきりしないまま何者かに毒殺され、一六は第一発見者に! しかも、現場に居合わせた被疑者の男を取り逃がしてしまう。仲間を失った捜査員から反感を買いつつ、四面楚歌でなおも監察を遂行する一六。果たして、得意の深読み力で真相に迫れるのか?

後に一六の弟と判明するキーパーソン・万丈二六を演じる遠藤憲一をはじめ、第5弾を盛り上げる豪華出演者も決定している。一六の上司で警務部長・千住遼子役に田中美佐子、元署長で今は居酒屋店主・二宮満役に小野武彦、刑事部長・七尾政和役に石丸謙二郎、巡査部長・三条渚役に中越典子といったおなじみのメンバーに加え、殺害される警部補・有村俊樹役を大友康平、一六の今回の相棒・溝呂木三花役を堀内敬子が演じる。

小日向は「この作品がほぼ年1回で続いているのはありがたいなって……光栄だなと思いましたね。それとスタッフが5年間ほぼ一緒なので、同じチームでまた会えるというのも嬉しかったです」とコメント。また一六については「唯一“虫嫌い”ということ以外は、面白味のない男かなと(笑)。まじめな人ですよね。ただ推理していく時は“深読み力”とか“スコトーマ(心理的盲点)”を突くとか、そういった独特の一六の感性が謎解きに役立っていきます。そのアンバランスさですね。ものすごく明晰に謎解きに向かっていく部分と単純に虫が嫌いだっていう、その辺のギャップが一六という人物の魅力だと思います。そこに相棒……今回は堀内さんとのチームワークが結びついていく。その描かれ方が面白いと思うし、謎解きに向かっていく時が一番一六らしい。今回は弟が出てきたことでまたひとつ世界が広がってきたような気がします」と手応えを感じている様子。

兄弟役を演じた遠藤については「全く(見た目が)似てないのが面白いと思う反面、成立するのかなと(笑)。それに、遠藤君とお芝居で絡んだことが実はあまりなかったんですけど、演じてみてとっても面白かったし、すごく嬉しかったです。遠藤君はあんな顔しているけど(笑)、ものすごく神経が細かいし、柔らかいし、面白い! 楽しかったしやりやすかったし、遠藤君もそう思ってくれていると思います。本当にお芝居が好きで無邪気で、あんなに忙しいのに手を抜かないし、どうやったらそのシーンが面白くなるか一生懸命考えている。遠藤君を見て僕も勉強になりました」と絶賛。そして、「犯人以外にも今までと違う新たな登場人物が出てきます。二六はもちろん、溝呂木さんはなんともチャーミング。監督はもう参ってますから(笑)。男性の視聴者の方々にもとても楽しんでいただけると思います。しかも今回は大友さん、大河内さん、小木さん、宮川さんといういい歳のごっついメンバーが集まって、それはそれでなかなか大人の作品になったなと感じています。シリーズが続けば一六・二六の兄弟関係がもっともっと面白く描かれていくと思うので、これが始まりだと思って、ぜひ応援していただければ」とメッセージを寄せる。

また、遠藤も「まさか小日向さんと兄弟になれる日がくるとは思いませんでした。小日向さんからは、真摯に役に向き合い努力する姿に勇気をもらいました。小日向さんと演技をすると予想外の感情や空気がうまれ、充実した時間を過ごせました」と共演できて刺激を受けた様子。「(二六を演じるにあたって)タクシーの運転手なのに刑事に交じって捜査するので、刑事に見えてしまわないように意識しました。事件を解決するドラマではありますが、監督が感情を丁寧に描いてくれていて、人間ドラマとしても楽しめます。台詞もとても面白いです。このシリーズのファンの方も、初めて観る方もぜひ楽しみにして下さい」と語っている。

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