都並敏史が考える「世界で結果を出せる日本代表23人」

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都並敏史が考える「世界で結果を出せる日本代表23人」

ワールドカップ開幕を3か月後に控え、3月11日にテレビ東京で放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週日曜11:00~)で、番組アナリストの都並敏史が、Jリーグに復帰した内田篤人や、最近の代表から離れている“ビッグ3”、またベテラン勢を中心に、“世界で結果を出せる日本代表23人”を、どのように選ぶべきか分析した。

まず、ドイツで活躍し、今シーズンから鹿島アントラーズに復帰した内田について。都並は「シャルケで特にディフェンス面の駆け引き、予測するプレーは向上し、クロスの質も素晴らしかった」と評価。しかし、ケガの影響で日本代表からも長期離脱しており、現在の両サイドは「長友佑都と酒井宏樹が鉄板で、問題はサブ」と語り、「酒井高徳の左よりは内田の方が絶対に良い。しかし、高徳は左右できるのが内田との違い。最高の状態なら十分にチャンスはあるが、ポリバレントな選手の必要性を考えると高徳の方にチャンスはある」と分析した。

続いて同時落選で注目を集めることになった“ビッグ3”の話題に。「香川は間違いなく武器になる。最近はゴールできない傾向が代表で強かったから、お灸みたいな感じで外されているのかなと思う。ドルトムントで見せているテクニックや質は、苦しいときに必要なモノ」と信頼を寄せた。一方で「レギュラークラスは、強い相手と戦うための守備的なメンバーで良い」と考えを明かし、「井手口陽介や山口蛍、長谷部誠でゲームに入って、上手くいかなかったり、先制点を取られたりして攻めに行かなくてはならないときに香川や本田、柴崎岳が必要だと思う」と語った。

また、中村憲剛や今野泰幸といったベテラン勢について尋ねられると「間違いなく良い選手。最後にベテランを入れるとチーム全体が高揚してピースがガチッとはまるかもしれない」としながらも、これまでのハリルホジッチ監督のメンバー選考の傾向やサッカーのスタイルから考えても、今回その役割は本田や香川に期待されているのではないかと分析した。

そして、岡崎慎司については「ここが難しい。絶対的に必要なタレント」と悩ましげな表情を見せた。現状、フォワードの軸は大迫勇也で、サイドでも中央でも点が取れる小林悠をはじめ、川又堅碁や武藤嘉紀もいる。それに浅野拓磨や久保裕也、乾貴士といったサイドで勝負できる選手や、ワントップでの本田などポリバレントな選手の起用を考えると、フォワードに用意される枠はそれほど多くはない。そんな中でも都並は「岡崎が入ると見ている側も盛り上がる。そういう(岡崎が見せるような)戦いを信じてやって欲しい。グラウンドに出ている選手だけでなくて、こっちも盛り上がって応援して戦うのがワールドカップなので、是非、入れて欲しい」と願った。

そして最後に、3月末のベルギー遠征でハリルホジッチ監督に期待することを聞かれると、「少し選手側に降りてコミュニケーションを取って欲しい。核になる選手のキャパシティを信じて、“お前らに前半は任せるよ”くらいに構えてくれた方がスムーズにいく気がします」と希望を明かした。

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