長瀬智也演じる寿一と西田敏行“寿三郎”の親子の会話にネットでは感動の声「圧巻でした」「タオル必須」

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長瀬智也が主演を務め、宮藤官九郎が脚本を担当する金曜ドラマ『俺の家の話』(TBS系、毎週金曜22:00~)。3月26日に放送された最終話では、長瀬が演じた観山寿一と寿三郎(西田敏行)の会話に視聴者が涙を流した(以下、ネタバレが含まれます)。

本作は長瀬と宮藤がTBS連続ドラマ11年ぶりのタッグを組み、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ。長瀬演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込んで介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げていく。

寿一のおかげもあって、寿三郎が脳梗塞から復活した。寿三郎の3年ぶりの復帰舞台でもある新春能楽会の日。挨拶で、自分を奮い立たせてくれたのは、スーパー世阿弥マシンだと言い、今回は地謡で参加だが「必ずシテ方として舞台で舞う」と誓った。

『隅田川』本番前、寿三郎は、寿限無(桐谷健太)が寿一の衣装を着ていること、周囲から「ご愁傷様です」と言われることに違和感を覚える。子供たちが何かを隠していると気づき「私が認知症だからってバカにするんじゃないよ!」と詰め寄ると、さくら(戸田恵梨香)から「亡くなったのよ」と告げられた。

寿一は、年末に開催されたプロレスの試合で怪我をし、緊急搬送された病院で亡くなっていた。そのことを寿三郎も寿一も受け入れられないでいるのだ。亡くなってから寿三郎は、そこにいるはずのない寿一にアドバイスをしたり、会話をしたり……。家族は「いつか理解できるだろう」と注意しないでいた。

新春会で『隅田川』が披露される中でも、寿三郎は寿一の亡霊を目にする。「さくらちゃんがな、お前が死んだって言うんだよ。ここにいるだろ? お父さんはっきり見えるもん。これどういうことなんだろうね。そういえば、前に稽古場で話をしたな……。ちょうどこれと同じ場面だ」とふと思い出す。

『隅田川』にて、対岸の墓で南無阿弥陀仏を唱える際、息子の亡霊を出すべきかどうか論争があった話をした際、寿一は「俺が息子だったら出てくるよ。だって会いてーもん」と語っていたのだ。

「会いたいから出てきちゃったのか? 寿一ほんとに死んじまったのか?」

この言葉で、寿一も自分が亡くなったことに気づく。さまざまな言葉をかわす中、寿三郎は「寿一、お前はたいしたもんだよ。よくやったよ。みんなのことを笑顔にしてくれてさ。奮い立たせてくれてさ。ひと様の分まで戦って、舞って、怪我して、笑って、そんなやついないよ。国の宝にはなれなかったけど、家の宝にはなれたな。家宝にはなれたな。お前は観山家の人間家宝だよ」と語りかけた。寿一は「褒められちゃった」と複雑な表情を浮かべて……。

インターネット上では、二人の会話に涙なしで見られない人も多く「西田さんと長瀬さんのシーンは、もうタオル必須」「介護 人の死が絡むのに不謹慎にならず暗くなりすぎずしっかりどっしりと人の心に刺さるクドカンの脚本と長瀬智也、西田敏行の演技。圧巻でした。最後まできちんと泣き笑った」「長瀬と、それを見送る視聴者の想いとも重なって揺さぶられたなぁ」「役をも超越した心からの芝居に涙」「伏線回収に鳥肌止まらん」との声があった。

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