杏が世界遺産の“百舌鳥・古市古墳群”を現地取材「古墳は未来へのタイムカプセル」

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12月15日放送の『世界遺産』(TBS系、毎週日曜18:00~)は、女優のが、今年から世界遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」を取材する。杏は、2017年10月から番組ナレーションを担当しているが、現地を訪れるのは今回が初になる。

「百舌鳥・古市古墳群」は、4世紀末から6世紀初頭に作られた49基の古墳群で、大阪府堺市、羽曳野市、藤井寺市に点在。2019年7月にアゼルバイジャンで開かれた世界遺産委員会で「世界遺産リスト」への登録が決定した。誰がなぜ、何のために大量の巨大な古墳を作ったのかはわかっておらず、番組では杏が現地に赴き、日本古代史のナゾを紐解いていく。

まず、杏が訪れたのは、「百舌鳥・古市古墳群」の中でも最大の仁徳天皇陵古墳。クフ王のピラミッドや秦の始皇帝陵と並ぶ、世界三大墳墓の一つとされており、墳丘長はなんと486m。大きすぎて地上からでは全体像を把握できないため、杏自らヘリコプターに乗り、上空へ。古墳の真上から、王の遺体を船で古墳まで運んでいたという最新の説を検証する。

また、かつて日本武尊(ヤマトタケル)の墓とされていた羽曳野市の峯ヶ塚古墳には、30年ぶりにカメラが潜入。通常は非公開の峯ヶ塚古墳に杏が上陸し、30年前に発掘調査を行った専門家と共に、古代人が持っていた「死後の世界観」に迫っていく。

さらに、世界遺産には登録されていないものの、作られた当時の姿を復元した、宇宙船のような神戸市・五色塚古墳や、一時期は住宅造成のために壊されそうになった堺市のいたすけ古墳なども紹介。ドローン撮影などで、古墳がなぜ今の姿になっていったのかを学んでいく。

今回の現地取材について杏は、「取材の順番が最高でした。まず空から仁徳天皇陵古墳の大きさを見て、次に実際に峯ヶ塚古墳に上陸して、それから発掘されたものの知識を博物館で得てから、作られた当時の姿をした五色塚古墳に行くというのは、古墳を理解するにはとても良い順番でした」と満足げ。

さらに、「古墳の時代というのは謎も多くて、実際に巡ってみると日本のことなのにどこか違う国を旅行しているような気持ちになり、本当に興味深いジャンルだなと思いました」と感想を語った。

最後は、「今の国とか、私たちの生活につながる空間がそこにあるような気がします」と思いを馳せ、「わからないことも多い分、古墳は未来への楽しみなタイムカプセルだと感じました」と取材を振り返った。

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