中谷美紀、玉木宏と夫婦役も「結婚願望がさらになくなっていきそう」

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女優の中谷美紀が5日、都内で行われた金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』(TBS系、4月13日スタート、毎週金曜22:00~※初回15分拡大)の特別試写会に出席。本作で玉木宏と夫婦役を演じるが、心の不満を交錯させる夫婦像という設定に、「演じれば演じるほど、もともとなかった結婚願望がさらになくなっていきそうで……」と不安を口にして会場を笑わせた。

本作は、直木賞作家・山本文緒が1994年に発表した同名長編小説のドラマ化で、小さな日々の不満、ささいなすれ違いの積み重ね、そこから生まれた“妻の本音と夫の秘密”によって、2組の夫婦が翻弄されていく姿を描く。主人公で結婚13年目の主婦・佐藤真弓を中谷が演じ、その夫・秀明を玉木が演じる。会見には主人公夫婦とは対照的な存在となる、もう1組の夫婦を演じるユースケ・サンタマリア木村多江、共演者の高橋メアリージュン藤本敏史(FUJIWARA)も出席した。

中谷は「理想の主婦像を演じる木村さんと正反対、わたしのほうは雑な人間で。(ヒロインの)ズボラなところを大切に演じています」と自身の役柄についてコメント。木村がその中谷とは対極の主婦・茄子田綾子を演じ、劇中では秀明の不倫相手となるのだが、「2人(綾子と秀明)の関係に注目してください」と、壇上で夫の不倫にスポットをあてる一幕も。玉木も、「誰もが落ちてしまいそうだと思えるようなシチュエーションで、きっと共感してもらえる内容だと思います」と自信たっぷりに答えた。

高橋は小悪魔的女子・森永桃を熱演。「これまでそういう生き方をしたことがなくて。さりげない男性へのボディタッチすらやったことがない。小悪魔としての在り方を今後の自分の人生に活かせるように頑張って演じています」と意気込みつつ、「モデルの時に“小悪魔な女性”をたくさん見てきたのでそういう経験を参考に演じています」と意味深に語った。

藤本は秀明の上司・竹田邦彦役で、連ドラ初レギュラー出演するのだが、「経験したことのない現場。緊張しますね」と恐縮の表情。「中谷さんが、演技お上手ですねって言ってくれたんです。自分のプロフィールに書こうかなって思うくらい嬉しかった」と話し、役作りのためにトレードマークのひげを剃ったことも告白。

ユースケは、綾子の夫・太郎を演じるが、太郎はモラハラ夫。「さすがにここまでの人はなかなかいない。ドラマというのはエンターテインメントでありファンタジーですから、かなりインパクトが出るように、言い方もきつく言ってやろうって思ってやっています」と演技プランを明かした。また、執念深い太郎の性格について、「多分悪気はないんだろうなっていう人間。ああいう人間が一番楽だろうな……」とも分析し、「人から嫌われていることに気づかない。家族という楽園の中だけの王様。一番強いし、はたから見たら怖いし……この人はこれからどうなるんだろうって思いますね。自分で演じていても怖くなります」と語っており、ユースケの怪演にも注目が集まりそうだ。

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