林家たい平『情熱大陸』で「落語界の広報部長」としての使命語る

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落語家の林家たい平(52歳)が、12月25日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット、毎週日曜23:00~)に出演する。

落語会を開けば全国どこでも即満席となり、サイン会には長蛇の列。人気演芸番組の大喜利メンバーとしても活躍し、この夏には24時間マラソンに挑戦。師匠・林家こん平譲りの明るく健康的な笑いで、茶の間の人気を博しているたい平は、今や“ノリに乗っている落語家”の一人だ。「落語を知らない人に、落語の魅力を伝えるのが僕の使命」と語り、“落語界の広報部長”を自認している。

しかし、テレビに映る“明るく元気なキャラクター”は、時に自身の芸の邪魔をする。実は、江戸時代の人間模様を現代に伝える「古典落語」を主戦場にするたい平にとっては、人情噺で人生の悲喜交々をいかに情緒豊かに演じきれるかが腕の見せどころ。そんな中、多くの会場で観客が期待するのは、テレビで披露する一発芸や即興の笑いの要素が多い噺だ。観客から期待されることに感謝しつつも、たい平は、自身が本当に演じたい落語ができないといったジレンマを抱えている。

番組では、そんな葛藤を抱えながらも“落語家としての現在地”を計る、年に1度の大舞台「芝浜の会」に挑むたい平に密着。「芝浜」とは、過去に数々の名人が演じてきた人情噺の代表格で、たい平にとっては今年で20回目。24時間マラソンの効果もあってか、チケットは即日完売し、例年以上に落語家としての実力を計る絶好の機会となった。扇子と手拭いを懐に、830人の客との1時間にわたる真剣勝負が、今幕を開ける……。