最近、別のお仕事ではありますが某男性俳優さんたちの写真集を製作しています。最近、だいぶ気候が涼しくなってきましたけどイケメンたちと過ごす晩夏は暑い……熱い……(にんまり)。

さて今回はこちらもイケメン旋風を吹き荒らしている窪田正孝さんについて。現在『ヒモメン』(テレビ朝日系・毎週土曜23:15~)に主演中の窪田さん。今年で30歳を迎えたとは信じられない、新手のマジックのようなエイジレスっぷりです。女性たちよ、美のヒントは彼にあると心得て。

【男子のかわいい要素が彼に集中】

<あらすじ>
碑文谷翔(窪田)と看護師の春日ゆり子(川口春奈)は同棲中。ただ普通の恋人同士ではないのは翔がヒモ男であること……。ゆり子が稼ぐ金で生きていこうとあくまでも前向きな彼氏。そのゆがんだ(?)考え方を変えて就職するように更生させたい彼女との日々が続く。

前クール『おっさんずラブ』(テレビ朝日系・2018年)を放送していた、テレ朝の土曜ナイトドラマ枠がまた楽しいドラマをぶっこんできた。今回は働くことを一切やめて彼女に寄生して生きていこうとするヒモ男の物語だ。

ヒモ男と聞いて世の中はどんな反応をするのだろうか。あらかじめ冒頭で伝えておくと私は肯定派だ。アラフォーと言われる年齢に到達したせいもあるのだけれど、周囲には嫁の収入及び実家の財産を狙って結婚した男をリアルに5人は知っている。残念ながら離婚してしまったカップルもいるけれど、結果的にみんな幸せそうだったことは確か。

そんな恋愛関係をコメディタッチで表現している『ヒモメン』。世間知らずなうえに楽をして生きていくことを選択した翔。一生中二病のようなタイプである。

「500円ちょーだいっ❤︎」

と彼女のおねだりするのが決めセリフ。結婚願望のあるゆり子は就職しないなら別れると家を追い出す。さらに貯金通帳を見せて自分の経済状態もひっ迫していることをアピールするものの、純度100%のクズ男には通用するわけがない。彼の脳内は週刊マンガを読むことと、ビールを飲むことで溢れているのだから。

そしてそのゆり子に片思いをしてちょっかいを出してくるエリート医師・池目亮介(勝地涼)の存在も、すべてが滑り倒していて楽しい。勝地さんは、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で1話にのみ(ほかは回想シーン)登場した“前髪クネ男”以来の笑いを提供してくれる。特になにも考えずにニヤニヤしながら視聴していられるドラマが好きだ。その感度がこの作品には詰まっている。ヒモ男で痛い目を見た女性以外は適当に笑うゆるさがあってお勧めだ。

そしてその稀代のクズを演じるの窪田さん。イケメンであることは百も承知だけれど、私が気になったのは彼の固定されたヘアスタイル。少し空気感のあるマッシュルームヘアとでもいうのか、前髪はいつも目にかかるライン。たまーにアップにしているグラビアを見るけれど、基本はあの特徴的なヘアスタイル。あれはブランディングの一環なのかな……とぼんやり考えながら彼がドッカーンと視界に飛び込んできた作品を回想。

『最高の離婚』(フジテレビ系・2013年)で年上の離婚寸前の妻に迫っていくフリーターも良かった。「すごい(新人俳優が)のが出てきた……」と目を丸くしたのを覚えている。『デスノート』(日本テレビ系・2015年)の夜神月役も印象深かったけれど、やっぱり『僕たちがやりました』(カンテレ、フジテレビ系・2017年)で、爆破事件を起こしてしまった高校生役は強烈だった。

スピード感あるストーリーも若手俳優らによるキャストもドラマを盛り上げたけれど、私は主演の窪田さんが齢29歳にして高校生役ということに驚いた。しかもなんの違和感もなく制服を着こなしていて、どこから切り取っても童貞の高校生。

その違和感の消滅にあのオリジナルのヘアスタイルが一役買っているのではないかというのが、スナイパー小林予測。あれさえあればこれから何歳の役柄を演じてもあのフレッシュ感は少なくとも向こう10年間は継続するのではないかと思う。彼がパパ役になる日はいつのことなのか、とちょっと楽しみになってきた。

さて『ヒモメン』。一般論だけど、恋愛関係は女性がイニシアチブを握っていると思う。その女性が「地位も仕事もないけれど彼のことが好きで仕方ない」と言うのならそれはそれで素晴らしいことだし、ひとつの愛。稼いで優しい男だけが全てではないし、ましてや女性としてのステイタスでもない2018年現在。そんな愛の形をぞんぶんに満喫することができるドラマだ。最終回を迎えても翔が働く気配はなさそうだけど、それでいい。可愛いんだからそれでいい……とだいぶ私情を挟んだ原稿になったところで、本日は失礼いたします。

(文・スナイパー小林)

■8月25日(土)土曜ナイトドラマ『ヒモメン』第5話
碑文谷翔と春日ゆり子がレストランで食事をしていると、突然、目つきの鋭い男が2人の前に立ちはだかった。借金の取り立て人だというその男、豊川稔(音尾琢真)はゆり子が翔を養うために借金を重ねたことを明かし、なんとその額が1000万円にまでのぼったと宣告。借金のかたに、ゆり子を連れ去ろうとする。

ゆり子を連れていかれたら暮らしていくことができない翔は、大慌てで「僕は彼女なしでは生きていけない!」と訴える。すると、豊川は代わりに翔を働かせることに決め、翔はいきなり倉庫での重労働に駆り出されてしまう――!

実は、豊川はゆり子の先輩看護師・田辺聡子(佐藤仁美)の恋人。元々どうしようもないヒモだったのだが、自身が立ち直ったプロセスを生かし、“ヒモ更生プログラム”を編み出して起業した人物だった。あまりに働かない翔に業を煮やしたゆり子が聡子に頼んで”脱ヒモ作戦”を発動したのだが、そんなこととは知らない翔は“ゆり子を助けたいが、働きたくもない”という葛藤に苛まれ、またしても人生最大の岐路に立たされてしまう――! しかも、ゆり子に片思いする医師・池目亮介(勝地)は翔の“脱ヒモ”を阻止するべく罠を仕掛けてきて……!? はたして、恐怖のヒモ更生プログラムの全貌とは……!? そして、労働の尊さを知った翔はヒモから脱却することができるのか……ついに、ヒモを卒業する!?

この記事のライター

スナイパー小林

出版社2社を経てフリーランスのライター、編集者に。書いて何かを発信できるならば媒体は問わず、エンタメ、カルチャーを中心に暗躍中して制作した単行本は100冊越え。自称・テレビヲタ、ドラマに関しては小学生のとき初めて見た『毎度おさわがせします』から毎クール、全作品をチェック。恋愛ドラマが好きすぎる。愛酒家、静岡県浜松市出身、戸籍も子宮もきれいな正々堂々の独身。

東山紀之演じる天樹悠を中心に、個性あふれる刑事たちが、時代とともに複雑化する超凶悪犯罪や難解な未解決事件に挑むドラマ『刑事7人』。 9月23日(水)放送の第8話には、シリーズ初となる裁判シーンが登場。しかも、検察側の証人

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