あずきバーの“硬さ”には井村屋のこだわりがあった!

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5月25日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系列、毎週木曜22:00~)に、「あずきバー」で知られる井村屋グループの会長・浅田剛夫が出演する。

井村屋は、おはぎや桜餅、贈答用の水ようかん、缶に入ったゆであずき、さらに肉まん&あんまんなど、主力商品の大半が小豆を原料としている三重県の食品メーカー。井村屋の強みは、小豆へのこだわりそのもの。小豆は炊き方ひとつで味が大きく変わるため、ミリ単位で大きさが同じ豆だけを使い、炊く作業は今もベテランの手作業で行なっている。

そんな井村屋が発売している、ほのかな甘さとカッチカチの硬さで親しまれる井村屋の「あずきバー」は、発売から44年が経つ現在も売上げを伸ばし続け、今や半期で約2億本を販売する国民的ロングセラー商品だ。あずきバーの硬さも、井村屋の“こだわり”が生み出したもの。小豆本来が持つ美味しさを味わってもらうため、アイスでは常識の乳脂肪を入れないため、柔らかくならないという。

また、井村屋の最近のヒットが、累計1億個を突破した「やわもちアイス」。人気の理由は、凍ったアイスなのに本物の餅の柔らかい食感が味わえること。実は井村屋は単に小豆を使った商品でなく、他にない特色を持った商品にこだわることで生き残ってきた。羊羹屋として明治時代に創業した最初の商品も「山田膳」と呼ばれるお盆で羊羹を作ったユニークな商品。数々のヒットを飛ばした2代目・井村二郎も、ぜんざいをアイスにしたらどうかとあずきバーを考案するなど、小豆作りという創業以来の得意な部分に、特色あるアイデアを付加することでヒットを生んできた。そんな二郎の薫陶を受けたのが、現会長の浅田だ。大阪のイカリソースから転職してきた浅田は、二郎のさまざまなアイデアを受け止め現場で奮闘してきた。例えば1973年に井村屋が日本で展開を始めた、アメリカのパイレストラン「アンナミラーズ」もそのひとつ。浅田はその店長として外食事業を任され、20店舗にまで増やした。

今回番組では、今もなお成長を続ける井村屋の強さを探るほか、井村屋に生き続ける、井村二郎の「特色経営」の極意を明らかにする。

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