20円で肥満と飢餓の解消へ「無印良品」も導入した“システム”

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2月2日の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系列、毎週木曜22:00~)は、NPO法人TABLE FOR TWO International代表の小暮真久氏をゲストに迎え、「1食20円の寄付で肥満と飢餓の解消へ!日本発の社会事業」と題して送る。

雑貨や家具、衣類などを取り扱い、全国に展開する「無印良品」。その無印良品では、店内にレストランを展開する店舗が増えている。メニューは野菜を中心としたヘルシー料理で、惣菜を好みでチョイスする「選べるデリ」が人気だ。このメニューは、TABLE FOR TWO(TFT)のシステムを取り入れたもの。選べるデリを注文した客が20円の寄付をすると、その寄付金が開発途上国の給食支援に使われるという仕組み。大手総合商社・伊藤忠商事の社員食堂でも人気を呼んでいる。

さらにTFTメニューは、大学の学食にも広がりを見せている。その数、全国で120校に及び、さらにTFTの活動を後押しする2000人の学生ボランティアも生まれている。学生たちは寄付を集めるために独自のアイデアも実行。学生が参加するフットサル大会では、得点した数だけ寄付金を出すなど、楽しみながら社会貢献できるシステムを構築。学生たちによる地道な草の根運動も、少しずつ裾野を広げている。

世界一の経済大国・アメリカでもTFTの給食支援が行われている。富裕国であるアメリカがなぜ対象なのかというと、実はアメリカは経済格差が激しく、貧困層の栄養が偏った食事や肥満が社会問題になっているからだ。貧困地区の学校給食は、ピザやハンバーガー、フライドポテトなど、高カロリーで安い食材が使われていることが多い。その現状を知ったTFTは、アメリカの給食支援も開始。寄付金を使うことでジャンクフードの給食から、栄養価が高く、新鮮な野菜を盛り込んだ給食へと変える活動を行っている。

そんな中TFTは、寄付金を多く集めるため、全米大手のスーパー内にある寿司チェーンと協力をし、大きなプロジェクトを立ち上げた。そのプロジェクトとは……?

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