有田哲平「初々しい僕を見て」古谷実原作『わにとかげぎす』で中年童貞役

公開: 更新:

くりぃむしちゅーの有田哲平が、古谷実の同名漫画を原作とした新ドラマ『わにとかげぎす』(TBS系列、毎週水曜23:56~、7月スタート)で、連続ドラマ初主演を果たすことがわかった。古谷の漫画が連続ドラマ化されるのは、今回が初となる。

本作は、「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」「ヒメアノ~ル」などで知られる古谷が、2006年から2007年にかけて講談社「ヤングマガジン」にて連載した、累計発行部数(紙と電子)80万部を誇る同名漫画の映像化。主人公のショボクレ警備員が“没な人生”と決別するため「友達作り」に奮起するも、次から次へとアクシデントが起き、人生が思わぬ方向へと向かっていくというストーリーが描かれる。

有田が演じるのは、ずっと日の当たらぬ生活を送り、人生を眠り倒してきた、独身で童貞の中年・富岡ゆうじ。深夜のスーパーマーケットで警備員をしている。有田は「オファーを頂いた際、考えるよりも前に“やります!!”と返事をしていました」と力を込める。「どういうことなんだろう? なぜ僕が主演なんだろう?」と思ったというが、「悩んでる間に相手の気が変わるかもしれないんで言ってしまったのかな(笑)」と続ける。

原作については「人間の深い部分をついている、恋愛も含めたシリアスな人間ドラマ。笑える部分もたくさんありますが、古谷さんの作品の重みはハンパなくて“この作品をやるんだ”という責任を感じますね。そのせいなのか、撮影翌日は身体のあちこちが痛いんですよね。朝起きていろんなとこが痛い。身体は痛いですけど、撮影は楽しいですよ。やりがいのある、いい現場に巡り合わせて頂きました。ドラマのいろんな部分で自分自身と照らし合わせてしまうシーンがあると思うんで、割と等身大で見て頂けるのではないかと思っています。初々しい僕を見て下さい!」と意気込みを語っている。

また、富岡に一目惚れしてしまう小説家志望の美女・羽田梓役には、本田翼が決定。原作にあるきわどいシーンも体当たりで演じており、これまで見たことのない一面を見ることができる。有田との共演について、本田は「有田さんが主演のドラマと聞いてびっくりしたのと同時に“面白そう”と思いました。この作品でご一緒できるのがとても楽しみです」と喜びを語る。羽田役については「独特で、感覚が掴みづらい性格。役作りが難しいですが、ちょっと変な違和感と孤独の中にいる富岡を背後から引っ張り出す力強さを出せたら」とコメント。また「原作をとても大切にしている台本なので、原作ファンの方はもちろん楽しんでいただけると思います。原作を知らない方でもドラマを見た方皆さんが、孤独に怯え自分の人生を変えたいと葛藤しながら生きる富岡にどこか共感してしまい、応援したくなる作品だと思います。普通じゃない人たちが沢山出ていて、でもなんだかとても生々しい作品です」と魅力を語っている。

このほか、富岡の人生を大きく狂わせてしまうホームレスのオヤジ役に光石研、新人警備員として富岡の前に現れ、富岡をある事件に巻き込む花林雄大役と雨川勇役には賀来賢人と吉村界人、さらに淵上泰史、村上淳が物語の重要な役どころとして出演する。

PICK UP