追悼・渡瀬恒彦さん…TBSで「十津川警部」3時間SPを再放送

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3月14日に亡くなった俳優・渡瀬恒彦さんを偲び、TBSは『西村京太郎サスペンス十津川警部シリーズ42「九州ひなの国殺人ルート」』を3月27日(月)20時から3時間にわたって放送することを発表した。

渡瀬さんが主演した「十津川警部シリーズ」は全54作を数えるが、「九州ひなの国殺人ルート」は2009年9月28日に3時間スペシャルとして放送された同シリーズの代表作のひとつ。番組の魅力である旅情をたっぷりと描いたほか、事件の裏にある壮絶な人間模様をあぶり出す印象的な作品だった。

大分県日田市の人々の協力を得て、大ロケーションを敢行した本作。観光名所やグルメなども盛り込んで撮影され、クライマックスでは約300年の伝統を誇る日田の夏の伝統行事「日田祇園祭」を再現。大きな山車を中心にした迫力いっぱいの祭りの賑わいを映像に収めた。

渡瀬さんが日田市を訪れるのは、この時が初。江戸時代は天領として栄えた地で、他にはない文化が伝わる街並みでの撮影を楽しんだ様子の渡瀬さんは「街に独特の風情がある。スタッフが熱心にロケハンをして撮影をしているので、こちらに住んでいる方も改めて街の魅力を発見できるような映像に仕上がっていると思う」と感想を語っていたという。

<「九州ひなの国殺人ルート」あらすじ>
都内で全裸の女性の遺体が発見された。太股に彫られていた刺青から、女が日田市出身の「イヴ」という名のコールガールだと判明。十津川警部(渡瀬)と、十津川が最も信頼する亀井刑事(伊東四朗)は日田に向かい捜査を開始する。ところが、地元の刑事は何かを隠している様子。その後、「イヴは地元の大物政治家の娘らしい」という証言が飛び出すも、捜査は難航。しかし十津川は、イヴが残したひな人形に事件の謎を解く鍵が秘められていたことに気付く……。

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