“古墳型”デザインが話題!新国立競技場で注目された若き建築家・田根剛の思いに迫る

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3月27日(日)23時放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット)では、パリを拠点に活躍する建築家・田根剛(36歳)に密着する。

2020年東京オリンピックの招致に向けた新国立競技場のコンペの最終選考に、古墳をイメージしてデザインした「古墳スタジアム」が残ったという実績を持つ田根。当時、人気建築家、ザハ・ハディドが宇宙船のようなデザインのスタジアムを提案し、二案が世間や有識者を悩ませたことから、「宇宙船か、古墳か」という言葉と共に、田根自身も大きな注目を浴びた。

田根は、高校時代Jリーグのユースチームに所属し、怪我でプロへの道を諦めた後、大自然に憧れて北海道にある大学の芸術工学部建築学科へ進学。その後、単身ヨーロッパへ乗り込み、26歳の若さでエストニアの国家プロジェクトである国立博物館の国際コンペを勝ち取り華々しくデビューした。現在は、イタリア人、レバノン人の建築家と3人でパリに建築事務所を構え、世界各国で20カ所以上のプロジェクトに関わっている。

田根が考える建築の基本は、その建物が建つ地のそもそもの由縁や周辺環境などといった“場所の記憶”を徹底的にリサーチし、「そこにしか存在し得ない建物とは何かを探る」というもの。番組では、10年がかりで取り組むエストニア国立博物館の建設現場で、かつてソ連時代の軍事基地だった1200mの滑走路を建物の一部に取り込んだ巨大な構造物を作るため、現地の技術者たちと意見の違いを乗り越えながら現場を指揮する田根に密着。「建築家とはローカルな仕事を請負い、その土地、町並み、人を知って初めて仕事ができる」と語る田根の、パリ、エストニア、日本でおくる怒濤の日々、そして建築家としての熱き想いとは。

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