“味”が見える!? 味覚センサーの活躍に注目

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「味覚を数値化」するという装置をご存じだろうか? 味覚センサーがそれを可能にするのだが、その“センサー”とは、人の五感である視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を代行するもので、物理センサーと化学センサーの2つに分かれる。物理センサーは、カメラやマイクといった光や音などの物理量を測定。一方、化学センサーは化学量を測定するもので、味覚センサーはこれに該当する。その味覚センサーは、特殊な電気信号で“味”を測定し、ニューラルネットワーク(人工的な知能の実現)を通し、定量的な数値データとして「甘味」「塩味」「酸味」「うま味」「苦味」の各項目を数値化。本来は主観的である「味」を客観的に見ることができるという。

沢口靖子が主演するドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系列、毎週木曜 20:00~)でも、「味覚」に関するエピソードが登場する。このドラマは、沢口演じる京都府警科学捜査研究所法医研究員の榊マリコが、"科学"を武器に凶悪化・ハイテク化が進む犯罪に立ち向かう、木曜ミステリー屈指の人気シリーズ。12月3日(木)に放送される第7話では、毒舌で有名な料理評論家の殺人事件を、この「味覚」に焦点をあて、科捜研が事件の謎を紐解く。

[第7話あらすじ]料理評論家の宇田川綾子(久世星佳)が、生放送中に料理を口にしたとたん苦悶し、死亡するという衝撃的な事件が起きた。テレビ局に彼女宛の脅迫状が届いていたことから毒殺された可能性が浮上するが、いったい誰が? この番組のプロデューサー(近江谷太朗)や共演していた芸人(なだぎ武)の証言によると、どうやら彼女に恨みを持つ人間は多く、かつて彼女の酷評で店を潰されたシェフ(遠山俊也)もその一人であった。解剖の結果、被害者はイチイの実に含まれる毒<タキシン>を飲まされた可能性が高いことが分かる。しかしタキシンにはゴーヤの約5倍もの苦味があるという。犯人はどうやってそんなに苦いものを飲ませることができたのか。マリコと土門刑事(内藤剛志)は被害者の自宅へ話を聞きに行くが、被害者の息子(平岡拓真)は彼女の作るお弁当はいつも不味かったと証言。“料理評論家の弁当が不味い?”疑問を持ったマリコは、味覚を数値化することができる「味覚センサー」でそのお弁当を鑑定する。

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