“ひふみん”の愛称で親しまれ、6月20日に引退した棋士の加藤一二三を、6月29日放送の『アウト×デラックス』（フジテレビ系列、毎週木曜22:00～）で特集。「加藤一二三九段アウト名人への道」と題し、番組に登場した5年間の伝説が紹介される。

29連勝という前人未到の記録を打ち立てた藤井聡太四段の登場によって、加藤九段も引き合いに出されるなど、あらゆるメディアに引っ張りだことなっている昨今。そんな加藤がテレビのバラエティ番組に初登場したのは今から５年前、ネクタイが畳につくほど長い“将棋界の異端児”として紹介された『アウト×デラックス』だった。

あらゆる偉人との共演でもマイペースを貫き、数々の伝説を残してきた加藤。番組に登場すると、東大の名誉教授・養老孟司氏に自分の悩みを相談した際には、予想外の展開にさすがの養老氏も苦笑。さらに野球界のレジェンド・村田兆治氏を目の前にした時には、加藤九段は20連敗を２回程やっているが、何とも思わないと言い放ち、2人の間にバチバチと火花が飛び散る瞬間もあった。

ある日の放送では、甘い物が大好きな加藤の食生活を明らかにするために密着取材を敢行。ホテルで朝食も昼食もたっぷりたいらげ、コーラや牛乳など多種のドリンクをごくごくと飲み干し、おやつもペロリと食べるという信じられないほどの食欲をカメラに収めてきた。

また番組は、加藤が夢の実現を応援。対局前に必ず聴くというほどクラシック好きな加藤は、2016年に猛特訓の後、「めざましクラシックス」の公演で指揮者デビュー。ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子の前でタジタジとなり、前代未聞の大珍事を起こしたほか、オリジナルすぎる指揮法を披露した。さらにオペラにも挑戦し、ヴェルディ作曲の名曲「女心の歌」を日本語とイタリア語で挑戦する様子も振り返る。

これまでに番組で紹介した爆笑エピソードだけでなく、引退翌日に語った、これからの生き方や将棋界の未来について語った加藤の独占インタビューも公開される。