――まずは第1話を見ていかがでしたか?
内田:劇場版かと思うくらいの映像クオリティですよね。そんな中、女の子がアップになった時の気合いの入り方がすごいんです。「ここを見て欲しい」と言わなくても目に入るくらいのポイントになっています。
千本木:菖蒲様の光の当たり方やキラキラ感がすごかったですね(笑) あと、この先に列車で戦うシーンが出てくるのですが、その完成度は素晴らしかったです! 列車はこの作品のキーワードなので、そこは注目ですね。
内田:それにカバネの声の役者陣も本当にすごいんです。息を吸いながら「あ”あ”あ”-」って声を出すのでどうしてものどに負担がかかってしまうんですが、次のお仕事に影響がでてしまうのではと心配してしまうくらいの演技をされているんです。
千本木:本当にすごいですよね。「あ”あ”あ”―」という声だけで、切られるのも、殴られるのも、襲いかかるのも表現する。あれだけ頑張って盛り上げてくださっているので、是非、注目していただきたいです。
――荒木監督はどんな方ですか?
千本木:個人的にはやはりアニメ『進撃の巨人』のイメージが強かったのですが、お会いしてみたらすごく温厚な優しい方で、質問にもしっかり応えてくださいます。それでいて、内に熱いモノを秘めているのを感じるんです。
内田:私も劇場アニメ版の『進撃の巨人』を観て、強烈なインパクトに放心状態になりながら帰った記憶があって、そんな作品を作った方というイメージを持っていたんです。実際にお会いすると、一人でぼんやり考え事をされていそうなというか、ほんわかしたイメージの方なんです。頭の中のどこにあんなに無骨なイメージを持っているのだろうと不思議に思いました。
千本木:あんなに静かに話す方なのに、作品はすごく熱いですよね。
内田:第1話のアフレコの時に台本にメッセージを書いてくださっていたんです。他の作品でこういうことは滅多にないので感動しました。すごく細かい部分まで頭の中でしっかり描かれていて、いつ何を聞いても、すぐに答えを出してくださるんです。それに、アニメのアフレコ現場では通常、音響監督さんと主にやり取りをするのですが、荒木監督は毎回みずから、質問を受け付けてくださるのでありがたいですね。
――台本のメッセージにはどのようなことが書かれていたのですか?
千本木:生駒がどうやって成長していくのかが書かれていて、それを熱く語ってくださいました。第2話以降でも、話数毎に「コンセプトはこれです」と示してくださるので、私たちはそれに向かってやっていけるのでとてもわかりやすいです。
内田:荒木監督について行けば大丈夫と皆が思えるんですよね。