篠原涼子は太陽のような存在『オトナ女子』中野プロデューサーが魅力を語る

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――『ラスト・シンデレラ』で演じた遠山桜は“オヤジ女子”というキャラクターでしたが、『オトナ女子』の中原亜紀は、現在の等身大の40代女性像に近い人物として描かれています。どのようなことを意識してキャラクターを作っているのでしょうか?

“オヤジ女子”と“オトナ女子”という二つで比べると、恋愛ドラマだから似た印象を持たれるかもしれないですが、スタートは真逆の発想なんです。“オヤジ女子”は、女性であることを忘れた女性で、男性のことを意識することがなくなっていた。一方、“オトナ女子”は、女性であることを忘れていないという根本的な違いがあります。それに、物語上は恋愛があまり上手くいっていないですが、恋愛に対してもしっかりと向き合っている女性として描いています。オバタリアンという言葉があった時代と違い、現在の女性は年齢を重ねても美しくありたいと思って、それを実践している方がマジョリティになりましたよね。“オヤジ女子”はキャラクターとしては面白いけれど、今の40代女性が等身大に近いと感じていただけるのは、今回の“オトナ女子”だと考えて制作に取り組んでいます。

――ここ最近、篠原さんはバラエティ番組で料理を披露されて、明るくて可愛らしい姿を見せていますが、そういったステキな篠原さんの姿がドラマでも見られそうですね。

そうだと思います。篠原さんは普段からすごく女性的だし、細かな気配りが出来る方なので、そういったところで見せている姿に近いと思います。

――亜紀は、アラフォー向け恋愛アプリの制作会社のキャリアウーマンという役柄ですが、会社の中の立ち位置などは篠原さんの意見も入っていたりするのでしょうか?

会社のシーンの作り方に関しては、恋愛ゲームアプリを作っているボルテージという会社を取材させていただき、そこから得たイメージが大きいですね。ボルテージは社長が30代後半で、働いている人も若くて、成長企業といった感じでとても活気がありました。恋愛に積極的なキレイな方が多く、そういうところに亜紀みたいな女性が働いていたらどうなるのだろうと考えました。篠原さんとの会話で取り入れた設定ということですと、亜紀が飼っているペットのネコの存在ですね。篠原さんから「亜紀にネコを飼わせたらどうでしょう?」という話を聞いて、“ちくわ”というネコが誕生しました。

――現場でのちくわの存在はいかがですか?

今回、女性3人それぞれがネコを飼ったことがあると仰っていて、篠原さんも撮影で一緒だと抱っこしたり、撫でたりして可愛がっていて、現場では緩和剤になっています。僕自身は、ネコって神経質なイメージがあってあまり得意ではないのですが、ちくわはとても大人しくて、ひっかかれることもないので触れる気がします(笑)。それに、どこかフラフラと動きまわることもないので、本当に撮影にピッタリのネコなので助かっています。むしろ、大人しすぎてぬいぐるみみたいなので、「ホンモノですよ」って言っておかないといけないですね(笑)

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