二次元の魅力は「変わらないところ」 栗山千明が、恋愛のお手本=少女漫画の”こじらせ女子”に:ラブコメの掟

公開: 更新: テレ東プラス

大切な言葉が詰まった『ぼく地球』が人生のバイブル

――瑠璃は少女漫画が大好きですが、栗山さんは少女漫画を読んできましたか?

「多くはないですが、有名なものは認識しているかなと思います。1話冒頭に『リアルと漫画は別物!』という瑠璃のセリフがありますが、そんな気分で読んでました」

――栗山さんが影響を受けた作品は何ですか?

「日渡早紀先生の『ぼくの地球を守って』です。小学校高学年ぐらいに読んだと思いますが、人生の教科書みたいに感じています。例えば、物を食べることに対しての『命をいただいているんだから立派に生きなきゃいけないよ』や、生きる姿勢に対しての『悔しかったら幸せにならなきゃダメだ』など、心に響くセリフがとても多くて。あの頃に出会えて良かったと思える漫画です。今でもたまに、この作品のセリフを思い出したりします」

――『ぼく地球(たま)』、良いですよね! ちなみに、どのキャラが好きですか?

「難しい! 孤独なカッコよさがある紫苑は好きですね。でも、問題児ではあるのでリアルにいたら好きではないですが、キャラクターとして惹かれます」

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――漫画に加えて、栗山さんはアニメ好きでも有名ですが、好きな作品に影響されやすいですか?

「そんなに趣味の幅は広くないですが、一番力を注いでいるのが漫画とかアニメなので、それに影響されてると思います。小学校中学校の時の趣味は、アニメイトに行ってグッズを集めたりしてました。下敷きとか筆記用具は全部『エヴァ(新世紀エヴァンゲリオン)』でしたね。撮影もあって新作まだ観ていないので、早く観たいです」

――栗山さんが感じている二次元の魅力とは何でしょう?

「変わらないところですかね。人間は変わっていくじゃないですか。ただ年を取っていくだけではなくて、考え方や趣味も変わっていくけど、キャラクターは変わらないので、安心感があるんだと思います。

あと、二次元では『リアルにいたら人としてどうなの?』と思うキャラがいて。私はアニメ・漫画だからこそ許されるキャラクターが好きなんです。共感はできないけれど、その作品の中で大きい影響があるキーパーソンみたいなキャラクターですね。同じ表現が実写でできるかというと違って、人ではないからいい、みたいな。『リアルと漫画は別なの。リアルにそんなのあったら、逆に引くわ!』という瑠璃のセリフの通りだなと思います」

――タイトルにちなんで、栗山さんが守っている“掟”って、ありますか?

「“これはこうしなきゃ”とか、自分の中でルールを作らないことかな。ルーティーンのある生活が落ち着くという方もいらっしゃると思いますが、私の場合は仕事柄、毎日行く場所も違うし、ご飯を食べるタイミングも違うので、決めたら辛いんじゃないかなと思っていて。流れに任せるというか、できる時にやる。流れに任せて、臨機応変に考えてます。お芝居でも、一人で勝手に固め過ぎて本番に臨んでも、相手もいて監督や他の皆さんの意見もあるわけですから、あまり決め過ぎずに。なので、掟は“臨機応変”ですね。自由自在でいたいなと思います」

クールな美貌である一方、いつでも優しく明るい雰囲気で語り、そしてオタクな面を持つ栗山さん。瑠璃と同じく、そのギャップがとても魅力的なのです。

【プロフィール】
栗山千明(くりやま・ちあき)
1984年10月10日生まれ。茨城県出身。A型。ティーン誌もファッションモデルを経て、1999年、映画『死国』にて女優デビュー。『バトル・ロワイアル』(2000年)で注目を集め、クエンティン・タランティーノ監督作『キル・ビル Vol.1』(2003年)に出演し、以降、映画、ドラマ、CMなど幅広く活躍。主なドラマ出演作は、『熱海の捜査官』(テレビ朝日系)、『ATARU』(TBS系)、『FINAL CUT』(関西テレビ/フジテレビ系)、『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』(BSテレ東)など。

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水ドラ25「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」4月7日(水)深夜1時10分放送の第1話は?

第1話
九条瑠璃(栗山千明)は、電子コミックの編集部で働く優秀なアラサー。パーフェクトな外見と言動から恋愛経験豊富と思われてきた。しかし実際は、15年前の大学時代に彼氏が一瞬いただけの恋愛ド素人。
そんな瑠璃が、“見た目も中身もパーフェクト”な職場の後輩・真宮亮(小関裕太)から突然、飲みに誘われ恋愛相談を持ち掛けられる。「誰と付き合っても3か月以上続かない」と打ち明ける亮に「あなたがまだ本当の出会いをしていないだけよ」とドヤ顔で答える瑠璃。これもすべて瑠璃が少女漫画から得た知識! しかし…飲みすぎた瑠璃が翌朝目を覚ますと、隣には亮の姿が! 瑠璃の頭の中は大パニック。そして、なぜか瑠璃は亮に恋愛指南をすることに! 理想の彼氏像を体現していく亮に瑠璃の15年ぶりのトキメキが止まらない!

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