斎藤工演じる市原が日本ドラマ界の現状をぶった斬る!?視聴者も「変わらないといけない」と賛同『共演NG』特別編

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中井貴一鈴木京香が出演する連続ドラマ『共演NG』(テレビ東京系、毎週月曜22:00~)の特別編が、12月14日に放送。インターネット上では、現実ともリンクするショーランナー・市原龍(斎藤工)の言葉に同調するコメントが多くあった(以下、ネタバレが含まれます)。

本作は「もしも弱小テレビ局の社運をかけた大型連続ドラマで25年前に破局した“共演NG”の大物俳優が共演することになったら」をテーマに、25年間共演NGだった元恋人同士の大物俳優がなぜか共演してしまうことによって起こる騒動を描いたラブコメディ。企画・原作を秋元康、脚本・監督を大根仁が務める。

劇中ドラマ『殺したいほど愛してる』の最終話が放送される3日前。記者・中川(橋本じゅん)から市原の独占インタビューがしたいという依頼が舞い込んだ。

そして、最終話まで10時間。リモートインタビューがスタートする。まずは、共演NGだった大園瞳(鈴木)と遠山英二(中井)をなぜキャスティングしたのかが問われた。市原は、彼らが25年前に出演していた『愛より深く』は、自分にとって一番の作品であり、25年経った今、2人がどんなラブストーリーを演じるのか見たかったという。「話題づくりなのでは?」と詰め寄られるが、業界人は「いいドラマを作りたい」と言いつつも、タブーには一切触れない。まずはそこから風穴を開けたかったと語る。

主役をはじめとするすべての出演者が共演NG。出島徹太郎(里見浩太朗)と小松慎吾(堀部圭亮)がバトルした際にも、きっと主役の2人がフォローすると信じていたと市原。また、佐久間純(細田善彦)と篠塚美里(若月佑美)の不倫についても、英二と瞳が救ってくれるに違いないと考えていたという。

市原は、佐久間と篠塚の不倫を知っていてキャスティングしたと認めつつ、中川へリークしたのは、ほかの週刊誌が彼らの不倫をかぎつけていたから。被害を最小限にするためだった。結果的に英二と瞳を加えた4人で謝罪会見を行ったものの「やりすぎなのでは?」という声に「犯罪を犯したわけでもない2人を社会から抹殺する風潮こそやりすぎですよね」と訴えた。

先に最終話を見たという中川は、ラストシーンが演技と思えなかった。25年前の別れそのものだったのではないかと問う。市原はあくまでそれらを否定し「あくまで僕が考えたドラマの話にすぎません」「おふたりがプライベートでどうなろうがまったく興味がありません」と返した。

最後の質問。共演NGの俳優を揃える危険を犯してまで、なぜこのドラマを作りたかったのか投げかけられると「日本のドラマを変えたかったからですよ」とポツリ。「ここ数年、配信系メディアを通じて、優れたコンテンツが続々と押し寄せてきているのに、日本のドラマは大きく遅れをとっている。そしてその差はますます広がっていくでしょう」と語る。忖度や制約などが邪魔をして優秀なクリエイターが育たない現状を打破して、ドラマ『殺したいほど愛してる』を作りたかったとした。

ネット上では「日本のドラマは変わらないといけない。脚本・キャスティング・業界のしがらみ・あらゆる忖度・制約が邪魔をして優秀なクリエイターが挑戦出来ない現状を突破しないといけない。#テレ東 やるな」「いちりゅうの言葉が、今のテレビ界を物語っている」「斎藤工には、癖が強くて憎たらしい役がハマる」といった声があった。

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