斎藤工、2年ぶりの西條命役に「心が日々動く、熱い現場」『最上の命医2019』

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斎藤工
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斎藤工が、10月2日(水)21時から放送されるドラマスペシャル『最上の命医2019』(テレビ東京系)の見所や撮影秘話などを語った。

本作は、斎藤演じる自ら病に冒されながらも、消えそうな小さな生命に極限まで向き合う小児外科医・西條命が主人公。2011年1月クールに放送された連続ドラマで、2016年、2017年にはスペシャルドラマもオンエア。スペシャルドラマの第3弾となる今回は、怒涛の急展開。誘拐、脱獄、オペ室占拠等、様々な事件の連続で病院内は大パニックに。そんな状況の中、命は変わらず生命と向き合い続けることができるのか……!? そして、事件の真相は一体!? 家族の愛と“生命”をめぐる“究極の人間ドラマ”を描く。

2年ぶりの新作について斎藤は「主演だからということ以上に意味を持っている作品で、個人的には長きに渡って(共演者やスタッフと)同じ船に乗れるというのは光栄。終わることを考えてやっていなかったし、シリーズのピリオドはまだまだ見えない。それは日本の医療や小児外科の問題が解決しない事例としてあり続けていることも(理由として)あると思います」とシリーズが継続する理由を分析。今回の内容についても「拳銃が出てきたり、いろんな人が入り乱れて、このシリーズ最大のサスペンスの展開があります」とアピールした。

撮影を終え、共演者にはただならぬ尊敬の念を抱いた様子で、岸谷五朗との共演を例にあげて熱っぽく回顧。「岸谷さんは現場に入ったときからその役そのものだったんです。圧倒的な存在だった。西條命はこれまでいろんな壁や大きな存在に対面してきたんですけど、背負っているものの大きさってものを考えた時に、とんでもないものを背負った男と対峙している感じがして……。背筋を何かが走る感じがありました」とコメント。

「岸谷さんと撮影中、細かく話はしたりしなかったけど、終わった時に熱い握手を交わしました。魂はやっぱり魂にしか動かされない。新加入の方も含め、今回、演者がみんな本気でした。初日から僕一人が引っ張っていく現場ではなくて、心が日々動く熱い現場でした」と振り返った。

ドラマの初回放送から9年の歳月が過ぎているが、その間の変化を問われると、斎藤は「原作が今ある医療と向かい合っている題材なゆえに、ここ10年弱でオペの仕方とか、医学的な進化を感じました。環境的に違うのが撮影現場を見ていてもわかります」と分析。

自身の変化については「僕自身の伸びしろみたいなものはそんなに見いだせない。僕自身の成長はないと思います」と謙遜。「いろんなことをし過ぎて迷走しすぎているところがあると思います」と照れくさそうに話す。

斎藤はこの9年でアーティスト活動や映画監督業など活動の幅を広げ、順調な俳優人生を歩んできたようにも見えるが、それについては自身の中できちんと思いが整理されている様子。「年齢を重ねて当然落ち着いて来るべき年齢ではあると思うんですけど、向こう10年、20年を考えた時に、恥をかいても擦りむいても、(自分の活動の)裾野を広げていくというか、このドラマをはじめた時より“守らない”という守り方を手に入れようとしている最中なんです」と話していた。

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