日米ハーフの若き箏曲家・今野玲央が奏でる“二十歳の音色”とは?

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日米ハーフの若き箏曲家・今野玲央が奏でる“二十歳の音色”とは?
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箏曲家の今野玲央が、4月15日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット、毎週日曜23:00~)に出演する。

伝統的な和楽器として古来より親しまれてきた“お箏(こと)”。正月に流れる穏やかな音色というイメージが強いが、それを根底から覆す爆発的な演奏と圧倒的な表現力、そして驚異のスピードとテクニックで、箏曲だけでなくジャズからクラシックまで多彩な曲を奏でる箏曲家として、今注目を浴びているのが今野だ。

アメリカ人の父親と日本人の母親との間に生まれ、通っていたインターナショナルスクールの授業で箏に出会った今野は、16歳で日本を代表する邦楽コンクールに初出場ながら史上最年少で最優秀賞を受賞、一躍脚光を浴びた。その活躍がレコード会社の目に留まり、昨年「LEO」の名でCDデビュー。日本箏曲界の重鎮・沢井一恵氏も「ほとばしる感性。箏音楽をより深く、高い芸術性を探求しつつ、広い世界に発信し、翔いていって欲しい」と、その才能を高く評価する二十歳の新星だ。

13本の弦を巧みに操り、従来の枠にはまらない自由な演奏が持ち味の今野だったが、昨年、東京藝術大学音楽学部邦楽科に入学し、日本伝統の“古典”箏曲を含め邦楽の基礎や礼儀作法を徹底的に学ぶことに。下積み期間である1年生の間は、学外の演奏会やアーティスト活動も制限される。インターナショナルスクール出身の今野にとっては全てが手探りで、伝統芸能の厳しさに打ちのめされることばかりだという。

番組では、大きな挫折を味わいながらも、この春からアーティスト活動を再開させる様子に密着。4月のステージでは、得意の現代曲だけでなく古典も演奏。厳しい下積みを乗り越えて来たからこそ見えた自らの可能性を探り、新たな曲作りにも挑戦する。伝統と革新の間で揺れ動きながら奏でる“二十歳の音色”とは? 伝統芸能の世界に鮮烈な風を巻き起こす若き箏曲家の素顔を探った。

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