石井裕也監督が激!池松壮亮と細田佳央太の共演メイキング映像解禁!映画『町田くんの世界』

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『舟を編む』で、第37回日本アカデミー賞・最優秀作品賞を含む計6部門を受賞。“史上最年少”での最優秀監督賞受賞となった天才・石井裕也監督の最新作『町田くんの世界』が、6月7日(金)より全国公開される。このたび、演技経験ほぼゼロながら主演に大抜擢された細田佳央太が、石井監督が絶対的信頼を寄せる演技派俳優・池松壮亮との共演シーンに挑むメイキング映像が解禁された。

本作は、安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞受賞作「町田くんの世界」を実写映画化。主人公の町田くん(細田)は、これまでのどんな主人公とも異なるキャラクター。物静かなメガネ男子、でも成績は中の下。アナログ人間で不器用。運動神経は見た目通りに鈍い......。そんな平凡な彼が、不思議な魅力でクラスメイトからご近所さんまで老若男女を落としまくり愛されまくるという、ユニークな物語。劇中で、池松壮亮が演じる吉高洋平は、小説家の道を半ば諦め、週刊誌記者として日々、ゴシップを追いかけるうちに世の中に蔓延する悪意に染まってしまった男。町田くんとは正反対の世界を生きる人物だ。

今回解禁された映像には、細田が運動神経ゼロの町田くんを象徴する、衝撃の超低速走り=“町田走り”を披露するなど体当たりで撮影に挑む姿が収められている。このシーンで相対した池松は、同じメガネをかけているキャラクターでも、町田くんの世界とは対極にる週刊誌の記者。そんな2人がぶつかり合う重要な場面で、細田は「もっと頑張らないと。(池松に)声量で負けてるから」と石井監督に激を飛ばされていたが、最後は監督とグータッチ!

撮影を終えた細田は、「楽しかったですし、いろんなものを、こういう表現の仕方もあるんだっていう意味でいろんなことを吸収させて頂きました」と振り返っている。一方の池松は「すごく良い目をしていて、ちょっとfunny(ファニー)な顔をされていて、ああいう人が主人公の映画って日本映画では中々ないと思いますし、顔が好きです!」と表情豊かな演技を見せる細田の魅力を語った。

また、池松は本作の主演を務めた細田と関水渚について「面白かったですよ。すばらしい2人でしたし、身1つで立ち向かってくるわけですから、どっちも普段以上に気を引き締めないとやられてしまいますから」と2人との共演を振り返りつつ、「あの2人は令和なんです。佐藤浩市さんは昭和なんです。僕は平成なんです。世代間の話じゃないですが、平成がうかうかしてられないじゃないですか。平成はなんだったんだ? と言われるから。どう踏ん張っても。でも、大衆を、世界を相手にするには、令和だけじゃ映画はダメだと思うんです。もちろん平成だけでもダメだし、昭和だけでもダメで。だから今回、おのずとグルーブ感は出ていると思います」と新人が主演を務めたからこそ生まれた特別な作品になったとアピールした。

世界の見え方をも180度変えてしまうユニークなメッセージと、そして驚天動地のラスト。日本映画のセオリーをすべてブッ飛ばすこの意欲作は、<悪意に満ちた世界>=<平成>から、新時代<令和>に贈る衝撃の人間賛歌だ。そんな本作に出演する令和の日本映画界を牽引する若手キャストと、平成の映画界を支えてきた実力派俳優による新時代の幕開けにふさわしい豪華共演をスクリーンで確認してみては。

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