元宝塚トップ娘役・咲妃みゆがドラマデビュー「“びっくり箱”のような女優さんに…」

公開:

2010年宝塚歌劇団入団した咲妃みゆは、月組配属後入団から4年後の2014年に雪組へ組替えし、雪組トップ娘役就任。輝かしい経歴を持ち人気を博すも、昨年の2017年7月の東京宝塚劇場『幕末太陽傳/Dramatic “S”!』公演で惜しまれつつ退団したばかりだが、この度、2018年1月スタートの帯ドラマ『越路吹雪物語』(テレビ朝日系列、毎週月~金、12:30 ※BS朝日<再放送> 毎週月~金 7:40~)で映像デビューとことがわかった。しかも、同じく宝塚歌劇団娘役トップで雪組出演の多かったスター乙羽信子役で登場する。

この作品は、第1弾『やすらぎの郷』に続き、現在、『トットちゃん!』が大好評を博している“帯ドラマ劇場”の第3弾で、圧倒的な歌唱力と表現力で日本中を魅了した戦後の大スター・越路吹雪の一代記となっている。越路吹雪、本名・河野美保子、愛称“コーちゃん”は、子どもの頃から歌が大好き。少女時代は勉強はキライでおてんばだけど、とても純粋な女の子だった。そんなコーちゃんは、父に勧められて宝塚音楽歌劇学校を受験。見事合格したものの、踊りもできないコーちゃんは、落第寸前の“落ちこぼれ”に……。しかし、天性の歌唱力と明るい性格で先輩スターや同期に支えられ、男役トップスターへの階段を駆け上って行く。退団後は歌手、女優として活動。日本を代表する作詞家・岩谷時子とタッグを組んで、『愛の讃歌』などシャンソンを多くカバーしたことから、“日本シャンソン界の女王”とよばれ、まさに日本の音楽シーンの歴史を変えた、稀代の歌手となった。

そして、越路のマネージャーとして彼女を終生支え続けた大親友・岩谷時子は『愛の讃歌』の訳詞や、加山雄三の『君といつまでも』、ピンキーとキラーズの『恋の季節』など数多くのヒット曲を作詞。さらに、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などの上演訳詞も手掛け、日本のミュージカルの歴史を作った訳詞家でもある。“落ちこぼれ”といわれた宝塚時代、生涯の友・時子との運命的な出会い、戦争を乗り越えた2人が新しい歌の世界を切り拓き、二人三脚でトップスターへと駆け上がっていく軌跡が描かれていく。

この作品で映像デビューが決定し、すでに撮影に臨んでいる咲妃は、「初めてのことばかりで不安や教えていただくことばかりですが、皆様に助けて頂いています。舞台とは全く違う事ばかり日々学ばせて頂いております」とコメント。宝塚の上級生の越路吹雪の作品ということもあり、「とても見てみたいと純粋に思った作品にまさか出演できると思わず、大変光栄に思いましたし、宝塚歌劇団の一員として、代々の上級生が受け継いでこられた素晴らしい伝統を映像を通してお届けできる一員になれるのでしたら、一生懸命演じようと思いました」と語っている。

また、自身が演じる乙羽は、咲妃と同じトップ娘役。「運命なんて言うとおこがましいのですが、色々な資料を拝見していく中で本当に魅力的な方だなと思っております。今回は越路吹雪さんの人生を描いたドラマですので、その中での乙羽さんの存在を考えて演じたいなと思っております。越路さんにとっての乙羽さんがどんな方だったかを考えて演じたいと思います」と意気込みを語り、映像デビューを果たしたこれからについては、「色々な経験がお芝居を彩っているのだと思いますので、私も宝塚歌劇団を退団して、新しい世界に入って新しい空気を感じて 新しい世界に飛び込んだ新米として色々な事に挑戦して人生の肥やしになればと思います。それを大好きなお芝居にいかせていきたいと思います。この人おもしろいな、こんなお芝居させてみたいなと思ってもらえる、“びっくり箱”のような女優さんになりたいなと思っております」と述べている。

PICK UP