シナリオアートと潜水艇EX THEATER ROPPONGI号で“シンカイ”へ

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関西出身で、男女ツインボーカルからなる3ピースバンド“シナリオアート”。6月3日の仙台CLUB JUNK BOXを皮切りに、全国10都市で開催された【シナリオアートワンマンツアー2016 [Scene #2]-シンカイヘ-】。“人々の「HAPPY」な感情を奪って深海に潜る巨大クラゲを放置しないために、勇敢な3人が潜水艇に乗り込み冒険の旅に出る”――そんなコンセプトをもってスタートしたワンマンツアーの模様が、10月15日(土)の『EX シアターTVLive』(CSテレ朝チャンネル1、 23:00~24:00)で放送されることがわかった。

この日のEX THEATER ROPPONGIは、まるで全体が潜水艦のように、そしてメンバー3人は勇敢な冒険者のように、また、オーディエンスは自分達も一緒に旅をしているかのごとく、その世界に引きこまれていった……。ハヤシコウスケ(G / Vo / Programming)の「失った心を取り戻す深海への旅、はじまりはじまり」という言葉に続いて、赤、青、緑の照明の下で、1曲目「シニカルデトックス」がエモーショナルに奏でられる。続いて、「レムファクション」「プライドモンスター」とアルバムの曲順通りに2曲続き、「ナナヒツジ」へと強力なナンバーで一気に駆け抜ける。次のブロックでは「ナイトフライング」「スペイシー」と、シナリオアートらしいポップでファンタジックな世界へ。まるで“シンカイ(深海)”での旅を楽しむように、オーディエンスから自然とハンドクラップが起こり、ハットリクミコ(Dr / Vo)は笑顔で「東京!まだまだ行けるやろ!」とフロアを鼓舞、「ハロウシンパシー」に突入していく、「シュッシュポップ」を3人がダイナミックに演奏している最中、潜水艦に突然のアクシデントが発生する。何かの衝突音と雷鳴のような音が響き、演奏が止んで場内が暗転、潜水艦が深海に沈められていくように、「ジェリーフィッシュ」ではハヤシのエモーショナルなヴォーカル、ハットリのドラム、ヤマシタタカヒサ(Ba / Cho)のベースで幻想的な世界をつくりあげていく。静と轟音が行き交う「フユウ」から「ナイトスイマー」、「カオティックダウナー」へと続き、潜水艦は徐々に浮上していき、場内にもに希望と明るい空気が満ちていく。深海から地上へ、シナリオアートとオーディエンスを乗せた潜水艦の旅はラストスパートへ。

ハヤシが「さあみんな、地上に帰ろう!」と語りかけるが、ステージには赤いランプが灯りサイレンが鳴り響き、潜水艦内の酸素が足りないことが警告される。ハットリは「みんな、シナリオアートに力を貸してくれますか!?」と叫び、「トウキョウメランコリー」のリズムを全身で振りかぶるように、力強く叩き始めた。そんな彼女を励ますように、オーディエンスも手拍子で応え「アオイコドク」、「ホワイトレインコートマン」と続くと、会場の盛り上がりと比例するように、潜水艦はぐんぐん海上へと浮上。ハヤシは「一緒に旅をしてくれて、本当にありがとう」とフロアの観客たちに感謝を述べ、本編最後のナンバー「エポックパレード」を笑顔で披露。フロアは冒険を終えた者同士の一体感と祝福の気持ちで満ちていった。

アンコールでは演出上本編でMCが出来なかった分、3人は「やっと喋れる!」と饒舌に感謝の気持ちを述べつつ、ファンとコミュニケーションを図り、コミカルに「ジンギスカンフー」、福岡ソフトバンクホークスの【鷹の祭典2016 光のセレモニー】のテーマソングに起用されたアッパーな新曲「エンドレスプレイヤー」、ラストは「ワンダーボックスII」を披露。シナリオアートの潜水艦EX THEATER ROPPONGI号での“シンカイ”への旅は無事に終わったが、これから始まる新たな冒険への確かな手ごたえを、メンバー、オーディエンスともにつかんだに違いない。

<放送概要>
■『EX シアターTV Live』Vol.52
 “シナリオアート ワンマンツアー2016 [Scene #2]-シンカイヘ-”
■出演: シナリオアート
■放送日時
10月15日(土)23時~24時(初回) 
10月22日(土)23時~24時(リピート)
■テレ朝チャンネル1

※放送日時は変更になる場合あり
※放送内容は当日のセットリスト通りではございません

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