谷原章介の盟友が登場!SDGs先進国・デンマークの最新事情を紹介

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俳優・谷原章介が司会を務める『バトンタッチ SDGsはじめてます』(BS朝日、毎週土曜18:00~)。7月31日の放送では、アパレルブランド「The Inoue Brothers...」にスポットを当てる。

持続可能かつ多様性のある社会実現にむけた17のゴールと169のターゲットから成り立っているSDGsに向け、企業や人々の取り組みを紹介する当番組は、2020年の4月、月曜22時に放送がスタート。今年4月からは土曜の18時の枠に移動し、さらに幅広い世代の視聴者から支持される番組になっている。

「世界一幸せな国」といわれるデンマーク。首都コペンハーゲンで生まれ育った日本人兄弟の井上聡氏、清史氏が立ち上げたこのブランドは、アルパカニットやオーガニックコットンTシャツなど、世界に先駆け、環境にも原産者にも優しいアイテムを発表している。ナビゲーターの谷原は以前から井上兄弟と親交があり、今回念願が叶い、この番組で2人の取り組みを紹介することに。収録では兄の聡氏が暮らすコペンハーゲンと、弟の清史氏が暮らすイギリス・ロンドンを結び、久々だという3人の再会が実現。近況を語り合うとともに、「The Inoue Brothers...」の活動やコペンハーゲンの街全体でのSDGsへの取り組みを紹介する。

井上聡・清史兄弟
井上聡・清史兄弟

「The Inoue Brothers...」のコットンTシャツを着て収録に臨んだ谷原は、井上兄弟がどのような思いで活動を行っているのかリモートで質問。もともと聡氏はグラフィックデザイナーであり、清史氏は美容師でもある。2人は畑違いのアパレルを始めたきっかけとともに、生まれ育ったコペンハーゲンでの暮らしが自分たちのアイデンティティや自分自身の人生哲学(フィロソフィ)にどんな影響を与え、それをどうファッションに反映させているのかを語る。

谷原はさらに、「The Inoue Brothers...」のこだわりや、商品を作る上で大切にしていることについても質問。放牧民の文化や伝統、アルパカの保護活動などに力を入れてきた経緯や、これらをファッションという切り口でどう形にしているのか尋ね、井上兄弟からは、ともに商品を作る仲間たちへの感謝の言葉や、素材のクオリティを高めるために優先すべきことは何かなどが、熱い言葉で語られた。

番組では聡氏がコペンハーゲンの街の様子をリポート。SDGsが提唱される前から、すべての人が暮らしやすい街作りを行ってきたコペンハーゲンの暮らしの中には、日本も参考になるSDGsのヒントがいたるところに。街中からスーパーマーケットまで、楽しくておいしい、サスティナブルな最新情報を見ていく。谷原はコペンハーゲンの自転車事情や、オーガニック食材の流通システムなどについても質問。聡氏からエコロジーと利便性のバランスを取ることの重要性や、オーガニック食材と日本との意外な繋がりなど、興味深い話を聞くことができる。

収録を終えた谷原は、「いつか井上兄弟が掲げる目標が叶う日が来ることを願っています。今日は日本が抱える問題に通じる話をたくさん聞くことができました」と手応えを感じた様子。

これまで、日本国内のSDGs活動に注目してきた『バトンタッチ SDGsはじめてます』。今回はその先進国であるデンマークに目を向けるとともに、井上兄弟の活動や取り組みを通して、ファッションという身近なところからSDGsを始められることに気づかせてくれる、充実の内容となっている。

<コメント>
――収録を終えて、友人関係である谷原さんと井上さん兄弟、番組共演が実現した感想をお聞かせください。

谷原:もともと僕は「The Inoue Brothers... 」のデザイン性だったり素材の良さだったり、製品が好きでした。そこから行動に移してインタビューをさせてもらい、プライベートでも親しくさせてもらっています。今回は何よりもお二人の社会に対する「こうあるべきなんだ」というピュアな情熱を紹介できることがとてもうれしいです。

井上聡(以下、聡):ヨーロッパに住んでいる者は長くロックダウンを経験しました。人にも会えず、ましてや海外にも行けません。どれだけ人と接する機会が恋しかったか、最近強く感じていました。大切な友人である谷原さんと仕事を通して会えて、話せて。それも僕達兄弟のバックグラウンドや、サステナビリティというテーマ、メッセージを日本の皆さんとシェアできることをとても光栄に思っています。

井上清史(以下、清史):僕は谷原さんとの縁がこうして一つの番組になり、僕たちの取り組みについて伝えられたことが一番の喜びです。今、実際に会うのは難しい状況ですが、お互いの近況を話し合うことが出来てよかったです。

――番組の見どころは?

谷原:友人として、井上兄弟が世界規模で戦っていることがとても心強いですし、ぜひその姿を見ていただきたいです。若いときに「こうしたい」という思いがあっても、社会に出ていろいろな経験をするうちに失ってしまうこともあります。でも、彼らは純粋な気持ちを失っていません。2人の思いがきっと伝わると思いますし、僕たち日本人も問題意識を持つことが大切ではないでしょうか。日本でどのような取り組みをすればいいのか、彼らの行動がヒントになるのではないかと思い、今回の放送で何かしら感じていただけたらうれしいです。

聡:僕たちのブランドを通して伝えたいのは、商品を買ってくださる皆さんは消費者としてどれだけ影響力があるのか分かってほしいということです。自分たちの買い物の仕方や、その後の行動を通して社会に変化を起こすことが可能だということを多くの方に伝えたいですし、特に若い世代に伝わってほしいです。

清史:自分の行動に対して“チョイス”ができるという意識を持ってもらえたらうれしいです。この番組がそのきっかけになることを願っています。

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