キマグレン解散の真相 メンバーが事業失敗で数億円の負債

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キマグレンのメンバー・クレイ勇輝(36歳)が、5月4日(木)に放送された『じっくり聞いタロウ~スター近況秘報告~』(テレビ東京系列、毎週木曜24:12~)に出演。グループ解散のきっかけとも言える海の家の経営で負債を抱えた真相を赤裸々に語った。

“転職芸能人SP”と題して送る今回、元キマグレンのメンバー・クレイ勇輝が登場。2008年にメジャデビューを果たした男性ボーカルユニット・キマグレンは、セカンドシングル『LIFE』が配信350万ダウンロードを記録し、一躍人気者に。NHKの「紅白歌合戦」にも出場した。ところが、2015年にグループは解散。その裏には、クレイが手掛けていた事業の失敗があったようで……。

実は、キマグレンが脚光を浴びる前から、クレイは自分の会社を立ち上げていた。「好きな音楽に携わる仕事がしたかった」と語る彼は逗子海岸で、ライブハウスと一体となった海の家を経営。夢に向かって大きな一歩を踏み出したが、現実は厳しかった。土地代、建設費、人件費、光熱費、そして有名アーティストたちの出演料などの必要経費は1年間で約1億円。スポンサーからの出資を募ったが、1年目の収支は、7,000万円の赤字。24歳にして大きな負債を抱えてしまった。

借金返済のために働かなければならないクレイは、ケーブルテレビ会社に就職。営業の仕事で得た給料を返済に回す日々を送っていた。それでも、まだ夢を諦めていないクレイは懲りずに海の家の経営を続行。2年目は3000万円の赤字、3年目はトントンと、過去の教訓を踏まえて少しずつ上向いてきたが、結局はこの時点で1億円の借金を抱えるハメに。そんな中、たまたま趣味でやっていた音楽活動が注目を浴び、キマグレンが世に出ることになった。

社員の前では苦労している姿を見せられないと話すクレイは「泣きたい時に泣けないし、笑いたい時にも笑えなくて。ガマンして生きていて、“俺、誰のために生きているんだろう?”っていうのが『LIFE』につながった」と、名曲の誕生秘話を明かした。『LIFE』の大ヒットにより、クレイを取り巻く環境にも大きな変化が。メディアへの露出が増えたことでスポンサーが決まりやすくなり、印税収入もかなりの額。4年目の海の家は借金も返済できて大成功を収めた。

しかし、クレイはその後、またもや2億円の借金を背負うことになってしまう。海の家で次なるステップを狙った彼は、逗子海岸から由比ガ浜に移転するが、土地代は今まで以上に高額。さらに、クレイの成功を見た人たちが「我こそも!」とこぞって次々と海の家を始めたため、各所で細かいトラブルが。そうなると「何か起きるたびに“発端はキマグレンがやっていた海の家が原因なんじゃないの?”ってなってしまう」とクレイが語るように世間の目が冷たくなり、さらに海岸での騒音規制が強化されたことで客足も伸び悩み、気付けば大赤字だったという。このままでは自己破産せざるを得ない状況までに追い込まれたクレイはキマグレンの解散を決意。2015年にグループの活動を終了した。

その後、自己破産寸前のタイミングで某大手企業に会社を買い取ってもらい、その傘下に入ることが決定。当初はグループ会社の役員を務めていたが、昨年10月に再び社長の座に。「今年も海の家を2ヵ所で準備中です」とやる気満々のクレイは最後に『LIFE』を熱唱した。

この日は他に、元“ワンギャル”の須之内美帆子が、過去の恋愛事情と未婚の母として奮闘する日々を告白。情報番組『ズームイン!!朝!』の英会話コーナーで注目を浴びた外国人タレント・A.ウイッキーがパン屋さんでやっている意外な仕事を、かつて特撮作品『美少女仮面ポワトリン』で人気者となった花島優子は、芸能活動とは正反対の地味な仕事にまつわるエピソードを披露した。

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