海老蔵VS國村隼!石川五右衛門と豊臣秀吉の“隠された関係”が明らかに

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テレビ東京で2016年に放送予定の連続時代劇『石川五右衛門』で、主演の市川海老蔵演じる天下の大泥棒・石川五右衛門のビジュアルが公開。さらに、豊臣秀吉を國村隼が演じることも発表された。

2009年に海老蔵主演で上演された歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加えて映像化する本作は、歌舞伎と同様、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』の原作者・樹林伸が原作と脚本を担当。華麗な手口で盗みを働く石川五右衛門と、時の権力者・豊臣秀吉との対決を主軸に、秀吉の側室・茶々とのロマンスなどが、ケレン味たっぷりに描かれる。

國村との共演に、海老蔵は「天下統一を目前に控えたこの時代、いくつもの葛藤を秘めていた秀吉を演じるのは難しいと思いますが、リアリティーを持って演じられておられます」とコメント。また、國村は「海老蔵さんはまさに五右衛門そのもの。存在が大きいのと良い意味でのケレンの凄みがあると思います。海老蔵さんがこのドラマに吹き込んでこられる歌舞伎のテイストは、視聴者の方も新しいスタイルの時代劇を楽しんでいる気分になるでしょう。当たり前ですが、普段の海老蔵さんは現代の若者です。400年以上続く歌舞伎の世界の人でありつつも、現代の若者でもあるというそのギャップに大きな魅力があると思いますね」と海老蔵を絶賛した。

現在、鋭意撮影中の本作。石川五右衛門を演じてみて、海老蔵は「連続ドラマですので、ゲストなど共演する方々も多く、お話しも毎回変わりますので、いろいろな場面で活躍する五右衛門を楽しく演じさせていただいております」と感想を語り、國村は「豊臣秀吉というとみんなが持っているイメージがありますよね。若いころ猿と呼ばれ、織田信長に可愛がられてその家臣となり、果ては天下人にまで上り詰めた。そのエピソードからも陰と陽に分ければ陽の人でしょう。しかし戦う武将としての顔は、闘争的かつ狡知な一面も持ち合わせていたはずで、一筋縄ではいかない複雑な人物像だと思います」と、秀吉を演じることの難しさを明かした。

さらに、時代劇を連続ドラマで放送することについて、國村は「色んなところから“時代劇が好きなのに最近はなくなる一方だ”という話を聞きますね。私自身は、時代劇は誰も見たことのない世界を描くという意味ではSFとおんなじだと。こんなに自由自在に物語が描けるのだからどんどんやりたいばかりなのですけど」と語り、「今回のお話は実在の人・豊臣秀吉と、伝説の人・石川五右衛門に隠された関係があったという破天荒なお話。敵対する五右衛門は裏の世界の大泥棒であり、この二人は表と裏の世界で背中合わせの人生を生きているのだと思います。そして、そんな二人の隠された関係が徐々に明らかになっていく。その面白さがドラマの一番の肝だと思っているんですよ。歌舞伎のテイストも入った、いままでとはちょっと違う時代劇で、2016年の今、放送する意味のあるドラマだと思います」と作品の見どころを明かした。

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