三井物産・怒濤の32人抜き社長が明かす、イタリアでイタリアンを食べない理由

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三井物産の社長・安永竜夫氏が、4月2日放送の『がっちりマンデー!!』(TBS系列、毎週日曜7:30~)に出演し、パワフルな外国人に交渉で「勝つ」秘訣を明かす。

就活生が選ぶ就職希望ランキングで、毎年上位に名前が挙がる5大商社のひとつ・三井物産。迫力満点の体格、鋭い眼光、強烈なキャラクターで、今注目を浴びている安永氏は、愛媛県出身の1960年生まれ、愛光学園高校から東京大学工学部卒、新卒で三井物産に入社した生え抜きだ。2年前、役員序列で32人抜きとなる大抜擢で、同社としては史上最年少の54歳で代表取締役社長に就任した。

ロシアや中近東で30代からプロジェクトマネージャーとして活躍していた安永氏は、現在も自ら交渉の前線に立っている。自称「肉食の商社マン」で、とにかく「汗をかき、動き回って、自ら交渉する」のが信条だ。「トップが出ていけば、向こうもトップが出てくる」「交渉(ネゴ)こそが、商社の生命線」と語る安永氏は、これまでさまざまな舞台でタフな交渉を繰り広げてきたという。その交渉に「勝つ」秘訣とは何なのか。

「海外の交渉相手とのやりとりは、攻略本のないゲームの攻略みたいなものだ」と語る安永氏。「イタリアにビジネスの交渉に行っても、一口もイタリアンを食べないんです。ゆっくりイタリア料理食べたいんだったらさっさとこっちの要求を飲めと、向こうサイドはプレッシャーをかけてくる。だからあえて、ずっとサンドイッチを食べる」と、戦略の一部を明かす。また、「ゲームプラン」を作り、交渉メンバーが、強気の役、相手に合わせる役、緻密に計算する役など、さまざまな役割を分担し、相手の出方を見ながら次々と交渉のカードを切っていく。それでも交渉が成立してビジネスになるのは、「せんみつ(1000回やって3回)」の確率なんだとか。普段あまりメディアに出ることのない「商社」の仕事とは、一体どんなものなのか。

このほか、灼熱のオーストラリアの鉄鉱山で売買、採掘、輸送と飛び回ったり、極寒のロシア・サハリンで天然ガスの輸出に取り組んだりする現地社員の奮闘ぶりも追う。