榮倉奈々&坂口健太郎、大先輩・佐藤浩市を「近くで背中見られて幸せ」と敬慕

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映画『64‐ロクヨン‐後編』の初日舞台あいさつが11日に都内の劇場で行われ、主演の佐藤浩市をはじめ、綾野剛榮倉奈々坂口健太郎、原作者の横山秀夫ら14名が登壇した。

本作は、たった1週間で終わった昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件(通称“ロクヨン”)と、それを起点に勃発する県警記者クラブを巻き込んだ警察内部の対立、さらに14年を経て新たに起きる“ロクヨン”模倣の誘拐事件を、県警の広報官の葛藤と共に描いた衝撃作。横山秀夫による、累計発行部数130万部突破の同名ベストセラー小説が原作で、映画の前編も引き続き公開されている。

主人公の広報官・三上義信を演じた佐藤は「こういう作品なので、撮影中は毎日キリキリしていた。3ヶ月強の撮影を終え、やっと山頂に登れたと思い、“さぁどんな景色が見えるかな”と下を向いたら、雲海で何も見えなかった。しかし、今日こうやって後編の公開を迎えてお客様の顔を見られたことで、やっと『64』という景色が見えてきた。本当にありがとうございます」と感無量の様子。

三上の部下で広報室係長・諏訪を演じた綾野は「このチームに入って、『64』という作品に参加できたことを改めて感謝します」とコメント。広報室の婦警・美雲を演じた榮倉と新聞記者・手嶋を演じた坂口が、佐藤に対し「浩市さんの背中を近くで見られたことはとても幸せでした」とそれぞれ敬意を表すと、佐藤は「見られるような背中ではないのですが……(笑)。丸みが気になるのかな?」と冗談めかして笑いを誘った。

それぞれの登壇者が、主演を務めた佐藤へのねぎらいや作品への思いを語る中、原作者の横山は「後編も圧巻の出来。『64』が映画に乗っ取られたような、寂しい気持ちもあるくらい」と映画の出来映えを絶賛。さらに「ほとぼりが冷めた頃、続編を書こうと思います」と執筆への意欲を見せると、客席からは「明日から書いて!」と、続編を待ちわびるファンの声が飛んでいた。

そのほか舞台あいさつには、瑛太、三浦友和、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、滝藤賢一、吉岡秀隆、永瀬正敏、瀬々敬久監督が出席した。