マツコの知らない、プラモデルに人生を捧げた50歳の“模型女子”モケジョの実態

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日常に潜む様々な“知らない世界”に精通したゲストが登場し、マツコ・デラックスにその魅力をプレゼンする番組『マツコの知らない世界』(TBS系列、毎週火曜21:00)。20日は、プラモデル歴40年、現在50歳の女性プロモデラー・荻野ゆかさんが、模型制作の魅力を紹介した。

■“モケジョ”の実態とは?
最近、プラモデルにハマっている“モケジョ”(模型+女子)が急増中だとか。一日中、家の中で作業をして、没頭するあまり徹夜する人も少なくないらしい。小学校3年生の時に叔父からプラモデルを買ってもらったことをきっかけに「プロモデラー」への道を歩み始めた荻野さんは一年だけ日本舞踊の内弟子として違う世界を覗いてみたが、人生のおよそ8割の時間を模型作りに費やしてきた。50歳の“シングルレディ”である現在はイベント会社を設立。子ども向けの模型教室などを企画しているものの、なかなか仕事が入ってこないためアルバイトをしながら生計を立てている。それでも、荻野さん自身に全く悲壮感はない。むしろプラモデル作りに命を懸けた人生を謳歌している様子。マツコも「このまま最後まで気付かずに死んでほしいわね(笑)。でも、幸せそうでよかったわ」と、独特の表現でエールを送った。

■設計図が酒の肴
プラモデルというと男性が作るものというイメージが強いが、モケジョたちは女性ならではの表現で独自の世界観を演出。自分に化粧をするような感覚で、戦車や城などをかわいらしくデコレーションするのが特徴だ。山梨県の石和温泉に住んでいる荻野さんも自宅とは別にある「作業部屋」で、日々オリジナリティあふれる作品を制作。200種類以上の色を使い分け「喘息持ちだから絶対欠かせない」というガスマスクを着用しながらエアブラシで丁寧に色付けしている姿は、まさに職人そのもの。城を作る時も「自分も実際に石垣を運んでいるような気持ちで一つひとつ積み上げています」と、楽しそうに語る荻野さん。設計図をこよなく愛しているらしく「見ているだけで、3時間はお酒が飲めそう」と。彼女の作品を見ていたマツコは「50歳女の怨念が詰まっているわね。でも、女が40年もプラモデル作りに懸けてきた、その業と性(さが)はお見事です」と感服。心の底から模型作りを楽しんでいるとにかく明るい荻野さんも「これからの人生も楽しませていただきます!」と、笑顔で語った。

今回は他に、1万種類以上の具材を食パンに挟んできたという大林千茱萸(ちぐみ)さんが紹介する「ホットサンドの世界」にスポットを当てた。

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