『世界陸上』壮絶な「歩く格闘技」競歩、世界記録保持者の鈴木が途中棄権

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23日『世界陸上北京』大会2日目。男子20km競歩が行われ、世界記録保持者・鈴木雄介(富士通)は途中棄権。藤澤勇(ALSOK)はゴール直前に失速し14位。高橋英輝(富士通)は48位となり、今大会初のメダルを期待された日本勢は完敗となった。

今年3月に1時間16分36秒の世界記録を樹立した「歩く超人」鈴木だが、5月に恥骨炎症を患い、痛みがあることを明かしていた。万全の状態とは言えない中、スタート直後から先頭集団に入って上位争いを繰り広げるも、11km地点でストップ。自ら両腕でバツ印を作り、コースを外れた。

世界ランキング6位の藤澤は最後まで入賞の可能性を残していたが、ゴール目前、競技場のトラックに入ったところで突然の失速。後続に抜かれ、14位でフィニッシュした。世界ランキング4位の高橋も48位に終わり、22日に行われた男子マラソンに続き、過酷な夏のレースに対応できない日本勢の課題が浮き彫りになった。

メダル争いは、13km地点でトップに抜け出した王鎮(中国)と、17km地点で追いついたロペス(スペイン)がデッドヒートを繰り広げる展開。残り3kmでロペスがスパートをかけ、そのまま1時間19分14秒で優勝。2位は王鎮、3位はソーン(カナダ)。

『世界陸上北京』は8月30日(日)まで開催され、TBS系列で独占放送。ウサイン・ボルト(ジャマイカ)、ジャスティン・ガトリン(アメリカ)の頂上決戦が注目されている男子100mの準決勝は23日20:05頃、決勝は22:10頃。

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