藤原紀香、更年期障害に悩む45歳役!年下彼との“ベッドシーン”も公開

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読売テレビ・日本テレビ系にて12月21日(木)と28日(木)の2週にわたって放送されるドラマ『眠れぬ真珠~まだ恋してもいいですか?~』(23:59~24:54)で主演を務める藤原紀香と、相手役・鈴木伸之(劇団EXILE)からコメントが到着。さらに、ベッドシーン写真も公開された。

同ドラマは石田衣良による大人の恋愛小説『眠れぬ真珠』(新潮文庫刊)が原作。更年期障害に悩む45歳の独身女性と17歳年下の恋愛模様に、狂気じみたストーカーが迫るというサスペンス要素を盛り込んだ極上のラブミステリーになっている。

藤原が演じるのは、海辺の家にアトリエを構える銅版画を専門とする女性画家の内田咲世子役。光を外側に放つダイヤモンドの女とは対照的な、光を内側に引き込むタイプの真珠の女。咲世子は、芯が強く芸術に対して真っ直ぐ。年上の画商・三宅(升毅)と不倫関係を続けていたが、17歳年下の徳永素樹(鈴木)と出会い、葛藤しながら、一途な恋に落ちていく。素樹は、海辺の町のカフェに務めるウェイター。ドキュメンタリーの映像作家だった素樹は商業映画での自己表現に行き詰まり、海辺の町に逃げてきたのだ。素樹はカフェの常連の咲世子に興味を持ち、咲世子を題材にしたドキュメンタリーを撮る中で、咲世子に強く惹かれていく……。

<藤原紀香>
――撮影を振り返って
タイトなスケジュールだったので、その分、グッと集中し密度の濃い雰囲気の中でお芝居ができました。クランクアップした時は共演者、スタッフが“1つの連続ドラマを作ったようなそんな気がするね”とおっしゃっていたくらい、充実感がありました。そんな中、スタッフさんとも『眠れぬ真珠』ならぬ、眠れぬ現場だね、と冗談を言いあったり和気藹々と撮影していました。

――咲世子という同年代の等身大の女性を演じてみて
年齢とともに自分の中でも変化してきている部分もあり、今だからできる役に出会えた素敵なご縁だなと思います。今回の主人公、咲世子は45歳で、自分の中でも等身大で演じられました。やはり、20代、30代とは違ってきている。女性というのはそういう事を感じながら日々生きている、そういう所もとてもリアルに描かれている本なので、共感することが多くて。恋愛に関しても若い頃とは違い、考え方が変わってきているところもある。咲世子の1つ1つのセリフだったり、鈴木さんが演じてくれた素樹の台詞などに心が震えたり。ああ、年齢を重ねても、心がキュンとするようなことって素敵な事だなと感じながら、撮影期間は咲世子と共に生きていました。

――咲世子に共感した部分
今を生きる、って大切な事なんだと思います。(年齢が離れた年下男性との恋愛は)社会的な事や女性の体の事など、色々な事を考えると、多くの人たちが、無理だ、やめときなさいと言うかもしれない。だけど、今の私はこの人がとても大事なんだ、という気持ちは本物なわけで。いつも思うのですが、人はいつ亡くなってしまうかわからない。この帰りに事故に遭うかもしれないし。阪神淡路大震災の時の頃から決めている事ですが、失敗しても、後悔なく、1つ1つの事を自分で選んで決めて、責任とって、懸命に生きていこうと。本当にこの脚本には共感ができました。いつも、人生今がスタートだと思いますし、年齢やいろんな事で制限してしまうのは自分なんだと。自身がその枠を作らなければ可能性は無限大であって、それには勇気がいるんだけど、生きているからこその苦労やチャレンジ、選択ができる……。私も今を大事にしようという思いがあるので、咲世子の選んだ選択や言葉はとても好きでした。

――年の差の離れた恋愛にリアリティを出すために意識した点
自分の年齢を意識しすぎて、踏み込みたくてもブレーキをかけてしまう……でもやっぱり好きという気持ちは抑えられない……そんな年上女性ならではの思いを、丁寧に表現できれば、と思っていました。日本やアジアだけかもしれないですが、年齢を重ねると女性って自分の年を気にしてしまいます。ちなみに、欧米、特にフランスの女性などは年齢を重ねるごとに自信を持ち、胸を張って社会の中で生きています。私もフランス人のお友達がいますが「年齢や経験を重ねることが誇りなの」といつも話しています。自分もそういう風に生きよう、と思いながらも、日本の社会の中で生きていると、年齢で全てを左右されてしまう職場もありますし、女性は若ければ若いほど良しとする価値観の男性も多い社会なので(笑) きっと咲世子みたいな思い(年下との恋愛にブレーキをかけてしまう)を抱えている女性は多いと思いますね。恋することに構えてしまったり、好きなのにブレーキをかけてしまったり……。『眠れぬ真珠』はそんな年上女性ならではの思いがつまっているので、繊細に演じていこう、と臨んだ作品でした。

――鈴木と共演してみて
現場では、素樹がリアルにそこに佇んでいると思えるくらいなりきられていて、優しくも色気のある素樹に温かい愛情をもらえたように感じています。とても素敵な俳優さんだと思いました。感じたままに直球でお芝居を投げかけくれますし、素樹そのものだったんじゃないかと。素樹の思いをそのままぶつけてくれたので、私も咲世子に入り込めました。

――年下の男性について
世代の違う異性と接する時に、いろんな意味で刺激を受け、ハッとする事はありますね。年下の方でも本当に大人びていて、人生何回目(笑)? という方もいますよね。ここが未熟だなという部分があったとしたら、自分が生きてきた分の全てを伝えようと思ったりします。

――ラブシーンを演じてみて
純愛と不倫の対比をどうすれば上手く演じ分けられるか、どうしたら美しく切ない思いを映像にできるのかを監督や共演者の方々と相談しながら、演じました。素樹、三宅どちらのシーンも丁寧に作りました。素樹とのシーンは、自分の作品をリスペクトしてくれる画商の三宅との時とは全く異なるものでした。ある意味、三宅とは、恋ではなく馴れ合いであったり、欲望を満たすためだったり。そして「欲望ではなく、恋によって結ばれた」素樹とのシーンは、純粋で切ないものになるよう監督とも心ゆくまで話し、ゆっくりと焦らず作りました。

――結婚前と結婚後で変化は?
我が家はやるべきこと(歌舞伎界の妻として役目)ができていれば、これまで大事にしてきた仕事なのだから続けたほうが良いという考えで、役者という職業をとても大事に思ってくれています。そういう意味では、仕事をする心構えは、結婚後も結婚前も変わっていません。ただ、やるべきことが多いので 1日がとても短く感じるようにはなりましたね。

――印象に残っているシーン
真珠の女と、ダイヤモンドの女の定義が深くて共感するものがありました。そして、海辺のシーンで咲世子が、流れ着いた流木を拾い、思わず涙をしてしまうシーンがあります。そこがとても印象的でした。色々な経験をして打たれて打たれて、表面は削られても中身は変わらず、むしろ本質が浮き出て、それが内面の美しさとなる、その流木が自分の存在と重なり、年齢を重ねたことにより気づけたこと、その価値に涙してしまう咲世子の思いにとても共感できました。

――視聴者にメッセージ
17歳離れた年の差の純愛、そして、ストーカーの恐怖が迫りくるサスペンス要素が上手く入り混じった大人のラブミステリーになっていると思います。寒い冬空にぴったりの、切なさが溢れる愛しいストーリーなので、ぜひご覧になっていただけたらと。この作品に参加させていただいて、本当に幸せでした。

<鈴木伸之>
――撮影を振り返って
タイトなスケジュールで毎日朝から晩までの撮影と凄く大変な現場だったのですが、それ以上に台本が素敵だったので、今年の年末にぴったりな作品が出来たんじゃないかなと思っています。

――演じてみて
カメラマンとして苦悩を抱えている役だったのでそこを表現するのは苦労しました。咲世子と素樹のお芝居は、紀香さんとすごく良い距離感と関係性で演じさせていただけたので、本当に有難かったです。年上の女性との恋愛において、今回描かれているようなホット・フラッシュのような障害があるという事を改めて認識しました。そういった所では年齢差は感じましたが、それ以上に人と人は気持ち次第なんだなと思いました。

――本格的なラブシーンに初挑戦して
すごく緊張しました。でも、紀香さんが沢山アドバイスを下さったり、引っ張っていって下さったので、とても演じやすかったです。本当に素敵な方で、こんなピュアな方がいらっしゃるのかというくらい純粋な方でした。またぜひご一緒させていただきたいと思っています。

――印象に残っているシーン
「メリークリスマス」という言葉を伝えたくて、外で雨に打たれながら待っているシーンは素樹の一途さと誠実な面を表現していて、とても印象に残っています。

――視聴者にメッセージ
第1夜をご覧いただいたら第2夜も気になる作品だと思うので、ぜひ両方見ていただきたいです。色々な場面が沢山ある作品なので、どのシーンも楽しんでいただけると思います。年齢を問わず背中を押せる作品になっていますので、そういった所も見どころの1つです。今年の年末ドラマ最後の作品なので、沢山の方に見ていただきたいなと思います。

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