満島ひかり、『ど根性ガエル』ピョン吉役に決定 松ケン演じる主人公のビジュアルも公開

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日本テレビ系で7月11日にスタートする新ドラマ『ど根性ガエル』(毎週土曜21:00~)で、主人公・ひろしの相棒・ピョン吉の声を、女優の満島ひかりが担当することがわかった。また、トレードマークの大きなサングラスを頭に乗せ、青のパンツ、ピョン吉のTシャツを着た、松山ケンイチ演じる“30歳になったひろし”のビジュアルも公開された。

満島は「どうして私なんだろうと驚いて、笑ってしまいました。なかなか巡り合うことの出来ない冒険のように感じたので、嬉しかったです」とコメント。14歳のひろしが転んだ際に下敷きになり、つぶれてシャツに張り付いた“平面ガエル”という特殊な役を演じるにあたり、「イキイキと、愛らしく演じたいです。リハーサルの時にひろし役の松山ケンイチさんとの掛け合いをしていて、心躍りました。あー、お芝居って楽しいなぁって。その感じで、粋なピョン吉を目指します」と意気込みを語った。

1970年から76年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載された、吉沢やすみのコメディ漫画を初めて実写化し、原作の16年後の世界を舞台にしたオリジナルストーリーが展開する本作。30歳で定職にもつかず、ダメ男になってしまった主人公・ひろしが、バツイチになって地元に戻った永遠のマドンナ・京子ちゃん(前田敦子)と再開し、すっかり変わってしまった彼女を救うべく“ど根性”を出す。そして、ピョン吉のある異変をきっかけに、人生をやり直すことを決意する。

満島について「優しくて、かつ叫びは切なく、そして勇気をもらえる声だと思っています。ピョン吉は喜怒哀楽の表現が素直で、人間以上に人間らしい存在。そんな“人間でないもの”に命を吹き込んでくれるためには、満島さんの声と力が必要でした」と起用理由を明かした河野英裕プロデューサーは、「撮影現場に満島さんも来ています。カメラに映らない場所で、松山くんや薬師丸ひろこさんら、相手の役者さんたちと一緒にピョン吉としてお芝居してもらっています。まだ数日しか行っていませんが、満島ピョン吉は素晴らしいです。自信を持って、みなさんにお届けできると思います」と自信を見せる。

初日の撮影を終えた満島は、「母ちゃん役の薬師丸さんは、平面ガエルと話していても違和感がなくて、可愛すぎました。役者さんの静かな緊張感をカメラの外で見ながら、音で芝居をしていると、心地よさすら感じました。一番贅沢な役割かもしれません」と手応えを語った。松山は「満島さんは見ている人の心、感情をズドンと動かす、すごい力をもった女優さん」と絶賛し、「ピョン吉と一緒に跳んだり、水の中に入ったり、思った以上にハードです(笑)。今回の撮影は“ど根性”の連続になりそうです!」とこれからの撮影を楽しみにしている様子だ。

ピョン吉のTシャツを着て、ひろしを演じる松山は、「原作のひろしは中学生ですけど、読んでみてやっぱり“ダメ男”だなと。そしてドラマの中では30歳になっていますが、仕事もしていなくて、やっぱりダメだ、ダメだと言われている。でも、なぜか結局、皆に愛されているんです。ダメな部分もあるけど、いいところもいっぱい持っている。ダメな中でもピョン吉と二人で、色々と根性で突き進んでいくんですけど、その様がバカだけどやっぱりかっこいいなと思うんです。ちょっと、寅さんが持っているような自由な生き方、男としてここは引き下がっちゃいけないだろうというような、粋な生き方に似ている気がします。男としての美意識を、僕自身、ひろしと向き合って考えたいと思っています。楽天的な部分は自分と似てるなとも思いますね」と役柄を分析。

松山演じるひろしと、最新の映像技術と満島の声で生を受けたピョン吉がどんな掛け合いを見せるのか、注目が集まりそうだ。今回の発表にあわせ、松山のひろしと、満島のピョン吉による名コンビの映像が、テレビのスポットCMと公式サイト内で初めて公開される。

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