上川隆也、甲本雅裕に「彼がいないと『遺留捜査』らしさを失う…」

公開:

俳優の上川隆也が5日、六本木にあるテレビ朝日本社にて行われた『遺留捜査』(7月13日スタート、毎週木曜20:00~ ※初回は2時間SP)の制作発表記者会見に、共演の栗山千明、永井大、甲本雅裕、戸田恵子、段田安則らと出席した。

今回で第4シーズンを迎える本作は、上川演じる風変わりな刑事・糸村聡が、事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁していく人気シリーズ。2011年4月クールの水曜21時枠に颯爽と登場し、最高視聴率17.0%を記録。視聴者からの熱い要望に応え、第2シーズンを木曜ドラマ枠(木曜21時、2012年7月クール)で登場し、最高視聴率13.7%。続く、第3シーズンは再び水曜21時枠(2013年4月クール)で放送され最高視聴率14.6%をマーク。その後は、スペシャルドラマとして日曜エンタ枠(日曜21時)で3作、土曜21時枠で1作が放送され、毎回、反響を巻き起こしてきた(※いずれも関東地区 ビデオリサーチ調べ)が、この7月からは、『科捜研の女』『京都地検の女』など、人気シリーズを数多く輩出している木曜ミステリー枠(木曜20時)に満を持して登場する。

新シリーズは、京都が舞台。歴史と文化が息づく古都で、糸村の新たな活躍が始まるわけだが、糸村が着任するのは、強行犯捜査を担う京都府警捜査一課の中にあって、特殊な事情のある案件に優先的に投入されるチーム“特別捜査対策室”、通称“特対”だ。

会見では、スペシャルドラマとして3作続いたことから、上川は「今回もスペシャルなのかなと思っていましたが、1クールやらせていただけるとのことで、心構えも何もなかったので、なおさらに嬉しかったです」。また、東京の月島から京都へと舞台が変わるが、「スペシャルをやっている時から、スタッフのみなさんと“糸村ならいろいろな所に行けるかもしれないね”とかおふざけトークの中で話されてはいたのですが、まさか、本当にこのような展開になるとは予想していませんでしたので、仰天しました。京都でもちゃんと“遺留捜査”してます」と語っていた。

また、本作では糸村と甲本演じる科学捜査研究所係官の村木繁との“絶妙なやり取り”も、見どころの1つ。舞台は京都に移るが、今シーズンもこのやり取りは健在。甲本は、今回の出演について、「京都には凄い“科捜研の方”がいるじゃないですか!」とジョーク混じりに続投を喜び、「毎回、糸村さんとのシーンは変わらないものがあります。だからこそ、みなさんに新鮮に見ていただけるように、(上川さんと)毎回話をしながら楽しくやらせていただいています」。これに対し、上川は「彼がいないことには、『遺留捜査』らしさを失ってしまいますので、本当に京都に来てくれて良かったと思っています」と、照れくさそうに話していた。

また、会見では七夕が近いということで、それぞれ願いを書いた短冊を披露。上川は、暑い京都でのロケのことを考え、“適度な暑さ 及び降雨”としたため、「京都では、ロケが多い撮影になりますので、みなさんがスムーズかつ快適に撮影を進めることができればと願って……。また、雨が降らないと農業にもさしつかえますので、適度な降雨も臨みたいと思います」と、周囲を気遣った願いを披露。その一方、甲本は、“ノーカット村木”と書いた短冊を見せ、「芸人の名前じゃないですよ……。これは、みんなの事を考えているんじゃなくて、自分の事しか考えてないので、書き直してもいいですか(笑)」と言いながら「僕のシーンを絶対カットされないように書いています。“ノーカット村木”で!」とお願いし、再び会場の笑いを誘っていた。

最後に上川は、「舞台を京都に変えた上で、それでも『遺留捜査』という変わらない物語を紡いでいくのは、今回の大きなトピックになると思います。月島から京都に変わり、最初は、どうなるのかな? と思ったところもありましたが、全く懸念だったなと。“新しさと変わらなさ”を楽しんでいただきたい」とアピールしていた。

PICK UP