剛力彩芽が天才シェフ役で主演するグルメドラマ『グ・ラ・メ！～総理の料理番～』（テレビ朝日系列、毎週金曜23:15～ ※一部地域を除く）が、7月22日からスタート。本作は、吉田茂政権以来、約70年ぶりに総理任命の“官邸料理人”として抜擢された、25歳の女性料理人・一木くるみ（剛力）が、“総理官邸”に乗り込み、その腕一本で数々の要人・政治家たちを虜にしていく、エンターテインメント性たっぷりのグルメドラマだ。

クランクインを前に、主人公の天才料理人を演じる剛力さんにインタビュー。この模様は2回にわたって掲載。後半は、現場の雰囲気やドラマの見どころなどについて語っていただきました。

――小日向文世さんをはじめ、大先輩方も大勢出演されていますが、現場の雰囲気はいかがですか？

最初は、「政治」や「総理」というキーワードを聞いて結構堅い雰囲気なのかなと想像していましたが、内閣総理大臣・阿藤一郎役の小日向文世さんがすごく柔らかい方で。まだ現場には入っていなのですが、皆さんとお会いしてすごく楽しい現場になりそうな予感がしています。

――ご自身は、共演者の方に積極的にお話されるタイプですか？

あまり信じてもらえないのですが、意外と人見知りなんです。初対面では、「最初に何を話せばいいかな」「今話していいタイミングかな」とか、すごく考えてしまって（笑）。話を切り出すタイミングも探り探りで時間がかかってしまうので、逆に私自身は「いつでも話しかけて下さい」っていうふうに心をオープンにして待っている感じです。なので、話しかけていただくことの方が多いです。

――人見知りとは意外です。オープンな気持ちが伝わり周りも話しかけやすいんでしょうね？

はい。それが通じているといいですね。「いつでも話しかけてください」という気持ちで待っています（笑）。

――漫画原作なので作品のファンがたくさんいらっしゃると思いますが、その辺りは意識されていますか？

漫画のキャラクターは、とてもナイスバディなので、そこをどうしても「ごめんなさい」って思ってしまいます（笑）。漫画はもちろん意識はしていますけど、実際に人物が動くからこそ伝わる思いやメッセージがあると思うので、また違う新しいものとして見ていただけても嬉しいです。私も、この漫画がすごく好きなので、皆さんがどう思われるか気になりますが、そこも「このくるみはこのくるみでいいね」って言ってもらえるような人物を演じられたらいいなと思います。

――今回、くるみは料理で人の心を動かしていくというのが描かれていると思いますが、剛力さん自身が誰かのために料理を作って喜んでもらったような思い出は？

料理は基本的に家族にふるまうことが多いので、なかなか母の味には勝てない。でも、「ありがとう」や「おいしい」と言ってもらえるのはすごく嬉しいです。私は、もともとお菓子を作る事も好きなので、学生の頃、誰かの誕生日やイベントシーズンにはお菓子を作っていました。高校生の時に、誕生日の友達がいたので、ホールケーキを焼いてあげたらとても喜んでくれました。でも、周りの子たちも食べにきたので主役の子は一口ぐらいしか食べられなくて（笑）。友達を思って作ったケーキですが、普段甘いものが苦手な子も「これなら食べられる」って言い、思わぬところで喜んでくれる人がたくさんいた、というのは思い出に残っています。

――最後に、番組を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

料理人という初めての役で、「政治」の話も入って来ると知らないことの方が多いです。そんな中で「食事」というすごく当たり前の行為があり、料理に思いを込めたり、それを食べた人が幸せになったり、気持ちに変化がおこったり……と様々なドラマが生まれます。私自身も、いままで当たり前に1日3食、食べていましたが、いろいろな気持ちを込めて食べないといけないし、作らないといけないなっていうのは実感しました。ドラマをご覧になった方が、何かを感じていただけたらいいなと思いますし、純粋に「おなかがすいた～」「おいしそうだな」というふうに思って見ていただけたら嬉しいです。