『民王』池井戸潤、遠藤憲一と菅田将暉は「最高のキャスティング」

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現在放送中のドラマ『民王』(テレビ朝日系列、毎週金曜23:15~)でW主演の遠藤憲一菅田将暉が、原作者の池井戸潤氏と対談。池井戸氏は、「最高のキャスティング」と遠藤と菅田の演技を絶賛し、「笑えて泣けるコメディの王道のような“いいクオリティ”のドラマになった」「完パケが届くのがこんなに楽しみな作品はなかった」と語った。

この作品は、現職総理大臣である父・武藤泰山(遠藤)と大学生のおバカ息子・翔(菅田)の心と体が入れ替わってしまうという、ありえない設定だが、実在の元総理たちを連想させる内容も散りばめられ、何よりも遠藤と菅田の演技力の高さが説得力を与えている。

中でも、キャストの“入れ替わり”演技がTwitterなどでも話題。最近流行りの“女子力男子”で、おバカな大学生の息子と入れ替わった遠藤の演技には、「エンケンさんが可愛すぎ!」「萌える」などの声が相次ぎ、厳粛な総理大臣の父と入れ替わった菅田には、「ホントに入れ替わってるようにしか見えない」「演技が光ってる」と絶賛する声が多数飛び交い、初回放送後から、「ストーリー展開がジェットコースターのよう」「ブレない面白さだった」など高評価を得ている。

今回の対談で池井戸氏は、遠藤、菅田を前に「これまで原作のままやって成功したドラマはありますが、原作を変えて成功するのは難しい。原作の持っているマインドや雰囲気を使って、オリジナリティがある展開を追加し成功するドラマはそう多くない。しかし、今回の『民王』は、(原作から)変えられても全く違和感ないし、素晴らしいドラマになっている」と絶賛した。しかし、池井戸氏曰く、小説『民王』は「実は、ついに池井戸潤が壊れた」などの評価もあったようで、「本当は、面白くないものとして葬り去られようとしていた小説が、ふたりの演技や脚本・演出で面白いものに変わったんです」と明かした。

ネットでも遠藤と菅田の“入れ替わり”演技を称える声も多いが、池井戸氏も「この役は演技力がないといけないと思うので、最高のキャスティングです。(入れ替わった後)ふたりとも表情がガラッと変わるじゃないですか。あれだけ早いシーン展開で視聴者に伝わっているというのは、演技力が高い証」と称賛。また、ふたりがW主演することを聞いた時から、「絶対上手くいく」と思っていたという。

3人が顔を合わせるのは、今回が初。菅田は「今日、池井戸先生と会うということで、朝から知らない男性の方を見る度に、先生かと思ってしました(笑)」。遠藤も「お顔を知らなかったので、いちいちドキドキしました(笑)。結構、自分がやっている役は思いっきり作ってしまっているので、今日は説教されるかと思っていましたが、温かく迎えていただけて良かったです」と笑顔で語った。

ドラマもいよいよ佳境にさしかかっているが、その見どころについて遠藤は、「そういうふうにくるか? という展開になっていますので、楽しんでいただけるのでは」と。菅田は、「このドラマは“THE敵”みたいなキャラが多いのでいよいよショッカーとか出るかと……」とジョークを飛ばしつつも、「かっこいい台詞と、面白いシチュエーションに溢れて、いろんな“結晶”が最終回に詰まっていると思います」とアピールした。

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