全英第3ラウンド、驚異のアマチュアが急浮上 大本命も躍進で混戦に

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第144回全英オープンゴルフ(セントアンドリュース・オールドコース)は現地19日、第3ラウンドの競技が行われ、アマチュアのポール・ダンが全くミスのないゴルフを展開し、6バーディ、ノーボギー、6アンダー66で回って通算12アンダー。ルイ・ウーストヘイゼン、ジェイソン・デイと並んでトーナメントリーダーの地位に立った。

この日は前日までと打って変わって、無風と言っていいほどの良好なコンディション。その中で多くのプレーヤーがスコアを伸ばし、一時は松山英樹も含めて2打差に20人がひしめくほどの大混戦になったが、その中でもひときわ目立っていたのはアマチュアの新星だった。アイルランド出身ながらアラバマ大に在籍し、今秋にはプロ転向も予定しているというダン。ここまでの2ラウンドでは共に3アンダーと安定感のあるゴルフを続けていたが、この日はその安定感に一層磨きがかかった抜群のラウンドを展開した。

まず出だしの1番でピンそばにピタリとつける絶妙のセカンドを見せてバーディ発進に成功すると、7番で長いバーディトライを沈めるなど前半だけで4バーディ。後半も10番でバーディを奪い、そこから4ホールはやや苦しい場面もあったが、15番で再びバーディ。上がり3ホールもパープレーでフィニッシュし、通算12アンダーで首位タイに浮上した。

また、メジャー3連勝の偉業がかかるジョーダン・スピースも、パープレーで終わった第2ラウンドの鬱憤を晴らすかのように爆発。本来得意なパッティングは絶好調とは言えないまでも精彩を取り戻し、この日は7バーディ、1ボギーでスコアを6つ伸ばした。スピースは通算11アンダーとしてダン、ウーストヘイゼン、デイの3人を1打差で追う形になっている。

ここまでトーナメントをリードしていたダスティン・ジョンソンは、序盤こそ好調なショットでバーディチャンスを量産していたものの、なかなかパットが決まらず首位の座を明け渡すと、上がり3ホールでまさかの3連続ボギーを叩き通算7アンダー。松山と並ぶ18位タイに後退し、1打差で優勝を逃した全米オープンのリベンジは難しくなった。

その他、パドレイグ・ハリントンが通算10アンダーで単独5位、アダム・スコット、セルヒオ・ガルシア、アマチュアのジョーダン・ニーブルジェら9人が通算9アンダーで6位グループを形成している。

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