「宮崎駿は“初とも”」ジョン・ラセター、“アロハシャツ”でワールドプレミアに登場

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ディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』(3月12日公開)のワールド・プレミアが、日本時間18日にLAで行われ、製作総指揮を務めたジョン・ラセターや、長編アニメーション初監督のピーター・ソーンらが登場し日本のファンにメッセージを送った。

『アーロと少年』一色に染まったLAのエル・キャピタン劇場では、本作で描かれる大自然をイメージし、レッドカーペットならぬ“リバーカーペット”が出現。第88回アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネーションも期待される本作に、世界中の注目が集まるワールド・プレミアとなった。

この作品は、“もしも隕石が地球に衝突せず恐竜が絶滅していなかったら? そこは恐竜だけが言葉を話す世界――”という地球を舞台に、弱虫でひとりぼっちの恐竜アーロが、少年スポットとの壮大な冒険の先に大切なものを見つけていく感動のアドベンチャー・ファンタジー作品。製作総指揮を務めたジョン・ラセターは、『アーロと少年』柄のアロハに身を包み登場。恐竜アーロと少年スポットが初めての友達となることにちなみ、ラセターの初めての日本人の友達が誰かを聞くと「僕の“初とも”は宮崎駿なんだ。彼のことが大好きだよ」と明かした。さらに「『アーロと少年』は愉快でとても感動する映画だよ。ぜひ日本の皆さんも楽しみにしていてください」と日本のファンにメッセージを送った。長編アニメーション初監督を務めたピーター・ソーンは「本作のテーマは“恐れを乗り越える”ことだよ。その困難をどう乗り越えるのか。ぜひ楽しみにしていてほしい」と初監督作品への自信を覗かせた。

毎回“アロハシャツ”を着てプレミアに登場することでも有名なジョン・ラセター。自宅に数千枚というコレクションを持つほどアロハが大好きで、そのコレクションは年々増しており、自宅のクローゼットは数千枚のアロハシャツを、柄別にテーマを決め収納しており、公の場でも日常でもTPOに合わせたアロハを選び着用するのだという。

新作が完成するたび、その作品のアロハシャツを特別に作るほどアロハにこだわるラセターだが、それは作品作りにも通じるものがある。本作で初めて長編監督を務めたピーター・ソーンは、ラセターからこんなアドバイスをもらったそうで「ジョンはいつも“ストーリー、ストーリー、ストーリー”、“クオリティ、クオリティ、クオリティ”を要求するんだ。彼はまずこの二つを大事にしていたよ。でもそれだけじゃなくて、何か違うことをやってみるというアイディアもとても勉強になった。彼の発想はDNAに染みついているんだね」と語り、作品を作る上で人とは違うことを求める姿勢を間近で学んだと語る。

そういった誰にも真似できないことを追求する姿勢は“アロハシャツ”へのこだわりにも表れており、私たちを毎回楽しませてくれる“アロハシャツ”にはそんな深いメッセージも込められているのかもしれない。

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