永作博美「面白い挑戦」と意気込み!湊かなえ原作「ムーンストーン」を深川栄洋監督が映像化

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女性作家の傑作短編小説3作品をフジテレビが映像化するスペシャルドラマ『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』を、2016年1月4日(月)21時から放送。湊かなえ原作の「ムーンストーン」(ハルキ文庫刊『サファイア』所収)に永作博美が出演する。

永作が演じる“私”は、市議会議員の妻で、何不自由なく暮らしていたが、夫(滝藤賢一)が県会議員選挙で落選したことをきっかけに、日常的にDV被害を受けるようになる。ある日、夫の暴力から娘を守ろうと抵抗したはずみで夫を殺してしまう。警察に逮捕され、刑事(村上淳)から取り調べを受ける私のもとに、ある女性(檀れい)が現れる。物語は、私の中学時代の回想とシンクロしながら進行し、最後には驚がくの展開が待ち受ける。夫側の弁護士に柄本明も出演するなど、豪華キャスト陣が集結し物語を紡いでいく。監督は、監督を映画「神様のカルテ」シリーズ(2011年、2014年)、映画「トワイライト ささらさや」(ワーナー・2014年)などの深川栄洋が務める。

永作は物語の印象について「秘めているものが深くて広い作品だと感じました。湊さんの小説は、淡々と読み進められるのに、読むスピードと書かれている内容のギャップが大きくて、不思議な空間に連れて行かれるような印象があります」とコメント。演じる“私”について「中学校時代の体験が、大人になってどのように変化していくのかが描かれていきます。演じる“私”は、間違いなく正義感を持って生きてきたつもりだったけれど、ある日をきっかけに人生が止まってしまう。動き出すきっかけは何だったのか、そこがとても重要な一人の女性です」と話した。

また、永作が深川監督作品に出演するのは今回が初めて。「寡黙な方というイメージがありましたが、思った以上によくお話をされる方でした(笑)」と深川の印象を語り、「今回の作品は映像で表現することが難しいのではないかと思っていたのですが、監督は“自信があります!”とおっしゃっていました。監督からは表現が非常に限られた中での“静のお芝居”の可能性を改めて追求したいというお話があり、とても面白い挑戦だと感じました」と意気込み。「ある意味、挑戦的な、とても新しいアプローチで描く作品です。深川監督と一緒に、“新しい表現”をお見せできるよう頑張りたいと思っています」と作品をアピールしている。

そのほか、『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』では、土屋太鳳らが出演する三浦しをん原作の「炎」(新潮文庫刊『天国旅行』所収)、鈴木京香らが出演する角田光代原作の「平凡」(新潮社刊『平凡』所収)の2作品をドラマ化。それぞれの作品に、三浦友和が刑事として出演し、全く異なる3作品を連結させ、各作家の独立した短編作品が、まるでリレー小説のように一連のドラマとして連なりを見せることもこのドラマの見どころの一つとなっている。

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